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放射線による診断と治療

本紙掲載日:2017-12-26
8面
放射線科の診断や治療について話す柴徹医師
柴医師の話に真剣に耳を傾ける参加者

延岡病院の柴医師講演

 県立延岡病院の県民健康講座が12月20日にあり、同病院放射線科部長兼医長の柴徹医師が「放射線科について」をテーマに話した。

 柴医師は放射線の科学的な定義について紹介し、放射線科の役割はX線(レントゲン)やCT(コンピューテッド・トモグラフィー=コンピューター断層撮影)などによる「放射線診断と放射線治療」と説明した。

 このうち放射線診断は、光よりもエネルギーの強い放射線の透過効果を利用して体を透かして見ることで、切開などしない非観血的観察(血を出さない病巣や骨折などの診断)ができると、利点を語った。

 CTについては、脳出血や脳梗塞、くも膜下出血など「日本人の三大死因の一つ」という脳卒中の診断を中心に紹介。胸部CTでは、肝がんがどれだけ進行しているかが分かり、手術の可否や治療方針が判断できることなどを説明した。

 放射線治療は主にがんに対して用いられ「がん組織と正常な組織の放射線感受性(抵抗性)の差を利用して、病巣へ局所的に照射できる」と利点を語った。

 このうち、喉頭がんは「声のかすれなどで早期に発見、治療できることが多いため効果的」と説明。早期だとリンパ節への転移もほとんどないため放射線の照射面積も少なく、声帯(発音機能)を失わないで済むことを紹介した。

 また、乳がんは乳房温存(可能な限り残す)手術後に放射線照射を併用することで「乳房切除手術に劣らない治療成績を上げている」と説明。子宮がんも病巣への集中的な高線量照射で、ぼうこうや直腸を傷つけずに治療でき「手術と同等の効果が得られる」と語った。

 参加した市民は柴医師の話に真剣に耳を傾け、講演後には積極的に質問しながら放射線を用いた診断や治療への理解を深めていた。

◆次回は来年2月小城看護部長

 次回は来年2月21日、小城一代看護部長が「2025年問題における看護の役割」をテーマに講演する。

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