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災害に備え本番さながら−延岡市水防訓練

本紙掲載日:2017-05-22
3面
国交省の内水対策車による排水訓練
延岡警察署による被災車両からの人命救助訓練
ロープワークを学ぶ防災士
延岡市赤十字奉仕団の炊き出し訓練
土のう積みの水防工法を訓練する消防団員ら

台風接近で大雨、洪水−17機関553人が実戦訓練

 梅雨や台風シーズンを前に、延岡市水防訓練が21日、同市大貫町の大瀬川河川敷であった。消防、警察、国や県の出先機関をはじめ、市内の自主防災組織、ボランティアなど17機関から553人が参加し、本番さながらの訓練を通して災害時の対応を再確認した。

 大型で非常に強い台風の接近で、宮崎地方気象台は大雨、洪水、暴風、波浪の各警報を発表。大瀬川が氾濫注意水位を突破し、国交省も「水防警報」と住民への「洪水予報の氾濫注意情報」を発表した。

 大雨で道路冠水の被害報告が入るようになり、大瀬川は堤防越水・破堤の恐れがあるとして、災害対策本部は防災無線やFMのべおかなどを通じて、対象地区に避難勧告を発令した。

 航空自衛隊機が上空から氾濫や冠水の状況、市災害対策本部が土木パトロール車から河川水量や内水量の情報を収集。車両1台が土砂崩れに巻き込まれたとの情報が入り、現場指揮本部はただちに延岡警察署に応援を求めた。

 国土交通省延岡河川国道事務所の北園猛所長はホットラインで訓練統監の首藤正治市長に、避難準備情報の発令や避難所の開設を検討するよう要請。これを受け、市社会福祉協議会などは一斉に避難所を開設して避難者や災害ボランティアの受け入れを開始、地区ごとの自主防災組織が消防団の協力で避難所へ住民を避難させた。

 堤防では水防工法訓練があり、消防団や県土木事務所、自衛隊は延岡地区建設業協会が運んできた土砂で土のうを作成。水害の状況に応じてさまざまな工法で積み上げた。

 また、災害時の応援協定に基づき、大分県佐伯市がトラックで救援物資を搬入。延岡市赤十字奉仕団が炊き出し、延岡河川国道事務所が緊急内水対策車・照明車の運用、市消防団赤バイ隊が被害状況巡視、延岡警察署災害先遣隊が被災車両からの人命救助や車両撤去などを訓練した。

 会場ではほかに、応急手当てや負傷者の搬送法などの指導、防災に関するさまざまなパネル・資料展も実施。多くの市民が来場して訓練を見守った。

 訓練終了後、延岡河川国道事務所の北園所長は「訓練が生かされ、市民の皆さんの生命、財産、故郷延岡が水害から守られますように」とあいさつ。時任和博延岡警察署長は「災害はいつ、どこで発生するか分からない。日ごろから実践的な訓練を重ね、安全安心を守っていかなければ」と気構えを新たにした。

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