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土呂久公害の実態学ぶ−高千穂

本紙掲載日:2017-02-27
2面
土呂久ヒ素公害について説明を受けるマレーシアからの研修生(県高千穂保健所)

JACA研修−マレーシアの医療関係者

 JICA(国際協力機構)の研修制度でマレーシアから来日中の研修生がこのほど、高千穂町を訪れ、旧土呂久鉱山での亜ヒ酸製造などによって住民らに健康被害をもたらした土呂久ヒ素公害について見聞を深めた。

 訪れたのは、マレーシアの保健省や病院、研究所の医療スタッフら10人。先月31日に来日し、水俣病やイタイイタイ病など日本で起こった公害の歴史を通して環境汚染が人体に及ぼす影響や、それを防ぐ手だてなどについて学んでいる。

 この日はまず、同町三田井の県高千穂保健所で県環境管理課の担当者が講義。スクリーンを使いながら土呂久公害の歴史や、昭和48年に国の公害病に指定された慢性ヒ素中毒症の症状、公害による健康被害者への救済などについて説明した。また、現地見学もあり、土呂久地区の鉱山跡地などを案内した。

 近代化が進むマレーシアでは、工場やスズなどを産出する鉱山から排出される有害物質による環境汚染や健康被害が懸念されているという。

 研修生は3月2日に帰国する予定。マレーシアの保健省で公衆衛生を担当しているズライダ・ビンディ・モハメドさん(49)は「公害病という日本で起こった過去の出来事から学んだこと、これから学ぶことを国での取り組みに生かしていきたい」と話していた。

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