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目標を持って走れば、いつかいい思いできる

本紙掲載日:2017-02-18
9面

2017天下一のべおか中学駅伝大会特集−佐々木悟選手(旭化成)

 天下一駅伝に出場する小中学生へ―。昨年のリオデジャネイロ五輪、男子マラソン代表で、今年元日のニューイヤー駅伝で旭化成18年ぶりの優勝に貢献した佐々木悟選手が語ります。中学3年で長距離に出合い、高校、大学で素質を広げ、名門旭化成で開花。長く第一線で活躍し続けキャリアのピークにいる今も、さらに上を見る佐々木選手が、自身の幼少期を振り返り、今の子供たちへアドバイスを送ってくれました。

◆中学時代に多くの出会い

 秋田県の南部、今は合併して大仙市になっていますが、当時は南外(なんがい)村という所の出身です。小中学校への通学路には信号が1台もないようなところです。

 どういう子供だったかというと、両親から「四つ下の弟とは違い、(自宅から3、4キロ離れていた)小学校から自分で歩いて帰ってきていた」というエピソードを聞いたことがあります。我慢強かったというほどでもないのでしょうが、自分でも雪の中でも歩いて帰っていたという記憶はあります。

 小学校時代は野球をしていましたが、ずっと補欠で、中学校はソフトテニス部に所属しました。3年生の春には県大会にも出場しましたが、夏の大会はシードを取っていたのに、団体も個人も地区大会で負けました。テニス部は恵まれた環境で、当時の自分なりには真面目に取り組んだのですが、あっという間に終わったという印象です。

 南外中には陸上部はなく、冬の駅伝へ向け、他の部活を終えた生徒が練習をしていました。1、2年生の時も長距離の練習をしましたが、そのときはテニスの練習の一環という感じで、大会には出ていません。

 3年生の時は受験もあり、駅伝に興味があったわけでもないのですが、友人が熱心に誘ってくれて、やることに決めました。

 結局、その友人は駅伝のメンバーには入れず、「誘わなければ良かった」と今は笑い話もしますが、最も連絡を取る中学時代一番の友達です。彼が誘ってくれなければ今の自分はないと思います。

 地区大会で自分は区間賞を取り優勝。県規模の前哨戦のような大会でも区間賞で優勝。本番の県大会も「優勝し東北大会に」と思っていたのですが、自分も区間3、4位でチームも4位で東北大会にも進めませんでした。

 ですが、そのおかげで、秋田工(秋田県の陸上強豪校)に誘っていただけました。

 中学校時代の先生は箱根にも応援に来てくれましたし、リオにも来てくれました。まさか地球の反対にまでと驚きましたし、うれしかったです。長距離や恩師、友人に出会えた中学時代でした。

当初は高校でもテニスをと思っていたのですが、最後の夏の結果などから、陸上の方が可能性があるかなと思っていたときに、秋田工に誘っていただきました。

 ですが、高校では入学すぐ、出鼻をくじかれました。自分なりには自主練習をして臨んだつもりでしたが、秋田で1番は当たり前、全国で勝負するという高校はレベルが違いました。

 大学、社会人と進んだ中でも、このときのギャップが一番大きかったと思います。

◆痛みこらえず、やめる勇気も

 高校時代は故障が多く、長引いたりもあって、苦しい時の方が多かったです。ただ、走るための基本をたたき込まれた時代で、本当に基本的なところを教えてもらいました。

 社会人になってからも故障をしないこと、故障によって練習を途切れさせないようにすることが一番大事だと思っていますし、それが自分の一番の武器になっています。

 高校時代に故障で苦しんだことが、今に生きているのかなと思います。

 今の小中学生もけがだけは気をつけてほしいです。たまに痛みをこらえて、足を引きずって走っているような選手を見かけますが、やめる勇気も持ってほしいと思います。

 自分も痛みを隠して、無理をして故障が長引いた経験があります。選手として休みたくない気持ちも分かりますが、その分の時間を棒に振ってしまうので、自分と対話して、冷静に考える力を持ってほしいです。

(今季はリオデジャネイロ五輪に出場し、ニューイヤー駅伝のアンカーとして優勝のテープを切った)

 五輪はもうちょっと結果を出したかったというのは、今でも変わりません。旭化成には柔道部もあるのですが、3選手がメダルを持ち帰りました。正直、ただ出るだけじゃ駄目だというのを見せつけられたという感想です。

 ニューイヤー駅伝では18年ぶりに勝ったということで、正直自分たちも優勝というものは分かりませんでした。

 延岡に帰ってきて、ここまでの反響があるのかとびっくりしていますし、それだけ喜んでいただいたことが、自分たちにとってはうれしかったです。ただ、駅伝はもう終わったので、次を見据え、個人のレースで結果を出し、駅伝だけだったと言われないように全体でやっていきたいと思っています。

 連覇ということも言われますが、難しいことです。簡単には言えないのですが、しっかりとチームでまとまって、次のニューイヤーも勝って報告できればと思っています。

 出身地の秋田と比べ、九州は県規模の駅伝大会などもあり、長距離への関心、駅伝熱の高い地域だと思っています。それがいい方向に向かっていくといいと思います。

(今の小中学生に対して)

 県で1番になりたい、高校で1番になりたいなど、いろんな目標があると思います。それを一つひとつクリアしていくことが、大きな目標につながっていくと思います。

 自分も最終目標は五輪、日の丸を付けて走ることでした。ですが、その前には県で勝ちたいなど、目の前に小さい目標を立て、小さい課題をクリアしていくことが、いつか大きな舞台につながると思います。

 走るので、決して楽しくはありません。ですが、しっかりと目標を持って走ってもらえれば、きっといつかいい思いができるんじゃないかと思います。

 社会人になってからですが、いろいろやっていく中で自分もそう思うようになり、変えていきました。

 例えば、マラソンでサブテン(2時間10分以内)を何とかして出したいと思っていたころ、ただ走るだけでは足りないと思い、何かしないといけないと思ってました。

 体の使い方や食事の取り方など細かい点を気にするようにしていたら、目の前のことに集中していった方がいいなと思うようになりました。気付いたらそっちの方があってたなという感じでした。

 今だったらどうしても3年後の東京という話が出てきます。確かにすぐ来ると思いますが、まだ、目の前の大事なことがあるので、そっちの方に集中していくだけです。

 今はびわ湖でいかにいい走りをするかだけです。自分はタイムや順位などは事前に言わないようにしています。ずっと言わず、心の中に秘めて、終わった後に達成できていればいいと思います。

 勝手にそういう考え方に少しずつ変わっていきました。遠くて大きい目標を立てるよりも、目の前のものをクリアしていく方がいいと思っています。

 人それぞれタイプがあるので、どっちがいいとは言えませんが、自分はそっちの方が性格的にも合っていました。

 小中学生はまず、しっかりと目標を立て、それが達成できるように頑張ってもらえればと思います。

◆自分の走りをすることが大事

 駅伝には流れがあります。今回のニューイヤーであれだけいい流れが来れば勢いづいて、いい走りができました。逆に、走力や大会前の勢いは前回の方がありましたが、どこかでまとまりがなかったんだと思います。

 駅伝は単純な走力もありますが、駆け引きもあります。その中でしっかりとチーム全体で目標を立て、そこに向かっていくことで結果が出ると思います。

 競っている相手はいますが、走っているときは基本1人で、トラックにはない独走や、後ろから追いかけてスタートなどの展開があります。その中でしっかりと自分の走りをすることが大事です。

 間違いなく流れはあるので、しっかりと次の走者のために走り、力を出し切れればいいと思います。

 両親は、中学時代から他のことは言われましたが、陸上に関しては何も言われず、純粋に応援してもらったということに感謝しています。旭化成で九州に行くことも反対されませんでした。それも感謝していますね。

【プロフィル】
佐々木悟(ささき・さとる)秋田県大仙市出身の31歳。南外中―秋田工高―大東文化大。都大路の高校駅伝には2度、箱根の大学駅伝では1〜3年まで5区、4年は花の2区で出走。2008年に旭化成に入社し、翌年のニューイヤー駅伝で5区区間賞。9回連続出場となった今年は、7区で18年ぶりのゴールテープを切った。09年に初マラソン、6回目となった14年のびわ湖で初のサブテンを達成。15年12月の福岡で自己ベストの2時間8分56秒を出し、リオデジャネイロ五輪の代表に決定し、五輪では日本人最高の16位に入った。

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