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あすかさん心の調べ

本紙掲載日:2016-10-15
7面
演奏する野田あすかさん
「発達障害の娘との30年」と題して話した恭子さん

母恭子さん苦難の30年語る−延岡

 発達障害のあるピアニスト、野田あすかさん(34)=宮崎市在住=のリサイタル「こころのおと」はこのほど、延岡市のカルチャープラザのべおかハーモニーホールであった。延岡市在住の音楽療法士、井上直子さんと深見紀葉さんが音楽療法士事務所「ジョイニング・ミュージック」を立ち上げ初めて企画。会場は多くの人で満杯になった。

 演奏に先立ち、野田さんの母恭子さんの講演があった。あすかさんは22歳まで障害があるということが分からず、それまで「他の人と一緒のことがなぜできないのか」と、本人も恭子さんも苦しんだ。

 小学校では、なぜ同じ音のチャイムが授業の始まりと終わりを表すのかが分からない。「草取りをしなさい」と言われたら、校庭がすっかりきれいになるまでむしった。先生の言うことを忠実に守る子だった。興味のあることは何時間でもした。「この子の特徴だと思っていたことが、発達障害の典型だったのです」

 中学2年生の時、兄が他県の高校に進学し、父親が転勤で家を離れたことで、あすかさんの安定サイクルが崩れ、解離性障害を起こした。

 “自分でない自分”が現れ、髪の毛を抜いてしまう。高校1年生の時には学校でいじめに遭い、学校生活が怖くなった。「見えなければ怖くない」と、トイレの壁に目をたたきつけた。

 兄が家に戻ると安定し、その時期に憧れだった宮崎大学に進学。しかし、自分の演奏に加え、他の学生から伴奏を頼まれるなど、いくつものことをこなそうとして過呼吸を起こし中退。その後、宮崎学園短期大学音楽科の長期履修生となり、ウィーン短期留学中に入院した病院で障害が分かった。

 「どん底に落とされたような気持ちだった」という恭子さんに対して、あすかさんは「ホッとした」という。「できることと、できないことが自分にある理由が分かった。もう頑張らなくていい」と。

 しかし恭子さんは「自分が障害者の母であることをなかなか受け入れられなかった」。あすかさんは自宅の2階から飛び降り、足が不自由になった。「私がもっと早く自分を受け入れていれば、あすかの二次的な障害は避けられたかもしれない」と、苦しい胸の内を明かした。

 ピアニストとしてのあすかさんは、24歳の時に宮日音楽コンクールでグランプリ並びにヨーロッパ賞受賞、翌年の大阪国際音楽コンクールでエスポアール賞、27歳の時にはローゼンストック国際ピアノコンクールで奨励賞受賞など目覚ましく活躍。恩師田中幸子さんと出会って、自分の心を音楽に乗せることができるようになり、作詞作曲もしている。

 多くの困難を乗り越えてきたあすかさんのピアノの音は優しい。クラシック、流行曲、自作曲など6曲を、話を交えながら演奏した。自作の「手紙〜小さい頃の私へ」では手話と澄んだ歌声も披露した。

 「ピアノと一緒に生きられるようになって、周りが見えるようになり、自分の味方がいっぱいいることに気付いた。みんなと同じになりたいともがいていたけど、自分のことを信じられるようになった」

 また、「メロディーから落っことされないように弾きます」と前置きしたヒナステラ作曲「アルゼンチン舞曲」は、疾走するような演奏で会場を沸かせた。フィナーレでは、のべおか児童合唱団と共演し、臼井真作詞作曲の「しあわせ運べるように」を演奏した。

 あすかさんの夢は「2020東京パラリンピックでピアノを弾いて、選手を元気づけること」。

 10月19日には、東京で初のピアノソロリサイタルに挑む。県内では11月27日午後1時30分から宮崎市のメディキット県民文化センター演劇ホールである「宮崎ピアニストグループ第27回定期演奏会」に出演する。

          ▽          ▽

 「ジョイニング・ミュージック」では今後も、音楽の力が感じられるような演奏会を企画する予定という。障害者や高齢者への音楽療法、自宅療養している人への訪問音楽療法、介護予防うたごえ教室なども行っている。

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