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サラみやざき公演「蒼天のむこうへ」

本紙掲載日:2016-01-11
7面
「蒼天のむこうへ」の稽古。15人が台本の読み合わせを行った。右は演出の谷口ろくぞうさん
中央が特攻隊長の父親役の池田知聡さん

延岡総合文化センターパフォーマ延岡−2月20、21日−小ホールで2回上演

 延岡総合文化センターの「パフォーマ延岡」シリーズ第12回、サラみやざき公演「蒼天(そうてん)のむこうへ」の出演者が9日、宮崎市に集まり本番に向けた稽古を行った。平均年齢20歳代の若者たちが、戦争の時代に実際にあった親子の再会と別れの物語を今によみがえらせる。

◆特攻出撃する息子と見送る父の物語・演劇で戦争を語り継ぐ若者たち

 この作品は、太平洋戦争末期に特攻出撃した延岡市出身の黒木國雄さんと父肇さんを題材にしている。昭和20年5月11日、國雄さんは肇さんに見送られて鹿児島県知覧基地を出撃した。

 肇さんは、息子と共に過ごした前夜の様子や出撃の瞬間、見送った後の心境などを詳細に記した。その手記を基に、県内を拠点に活躍する脚本家やぐちむつみさんが創作したのが今回の作品。

 2人のせりふのほとんどは、肇さんが國雄さんと交わした会話を記した手記に基づいている。また、隊員たちの様子も黒木國雄さんの隊を同行取材した記者が書いた本を参考にし、戦時下の親子や戦友の心情を浮き彫りにする。

 70年前と現代をつなぐ人物には、親子の再会と別れの記事を書こうとする若手新聞記者を配した。観客には、この記者と共に時を超えて悲しい時代を見詰め、今大切にするべきものは何なのかを考えてもらう。

 出演するのは、俳優や声優を養成するサラエンタテインメント宮崎校・延岡校・都城校の生徒と講師、県内の劇団員ら計22人。9日に宮崎校のスタジオで行われた稽古には15人が参加した。

 役者たちは台本を通して読み、演出家の谷口ろくぞうさんが登場人物たちのせりふの意味、その時の状況や心理状態などを説明し、手直しをした。

 今後は延岡と宮崎で交互に全体練習を重ねていく。

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