賞の人−鎌倉初文さん（美郷町北郷宇納間）
本紙掲載日：2023-10-18
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◆地域のため感謝の心で
「人から物事を頼まれたら断れません。それに地域の皆さんが惜しみなく力を貸してくれますから」と振り返る。地元の名刹（めいさつ）・宇納間地蔵尊の奉賛会会長のほか町観光協会副会長、うなま地蔵夏祭りの実行委員長と「ふるさとのために」と、いくつもの役職を引き受ける。
２０１３年まで役場職員として勤め上げた。在職中から木工の腕を生かしたボランティアで、商店会の各店の看板作りや木像作りに汗を流してきた。
商工会支所には鎌倉さん手作りの木像たちが鎮座。新型コロナの収束を願うアマビエ様や商店会の隆盛を願うえびす様、笑顔の老夫婦像――。その作品たちは、見る人たちの癒やしになっている。
２０年からは、町が打ち出した「美郷町地区定住戦略会議（ちくせん）」の地区代表も務め、宇納間地蔵近くにある「西野々農村公園」の整備に着手した。今年６月には、自身で育てたアジサイを植栽。長い間壊れたままだった水車小屋の復活にもこぎ着けた。
「地域のためにできることが、たくさんある。それも皆さまのお力添えあってのことですが」。周囲への感謝が常に心にある。
（推薦者＝川村義幸美郷町商工会会長、黒田仁志同町観光協会会長、渡會実同商工会事務局長）