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学童疎開の実態−甲斐さんが講話

本紙掲載日:2023-07-26
3面
「いのちの大切さを考える集会」で講演する甲斐さん

平和と命の大切さ学ぶ−塩見小

 日向市の塩見小学校(宮本伸二郎校長、103人)で5日、全校児童を対象にした「いのちの大切さを考える集会」が行われた。戦時中に激戦地の沖縄から、第二富高国民学校(現塩見小)などに疎開してきた子どもたちの実態を通して、平和の尊さを学んだ。

 学童疎開日向・浦添交流会事務局長の甲斐誠二さん(86)=同市財光寺=が、「学童疎開と日向市の戦争」をテーマに講演。沖縄から鹿児島に向かう船のそばを魚雷が通過した話や、登校しても空襲警報が鳴り響いて逃げる毎日だった当時の様子を語った。

 甲斐さんは「戦争をすれば必ず人が死んでいく。絶対に戦争をしてはならない」と語り掛けた。

 児童を代表して、6年生の東柚月さん(11)は「日向市に来たのも命懸けで、戦争中の生活も今までは想像がつかないほど大変だったことが分かった」、椎葉駿斗さん(11)は「疎開する船が撃たれたり、食べ物や飲み物も少なく、とても大変だったと思う。戦争の怖さが改めて分かった」と述べた。

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