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富島高にくつろぎの場

本紙掲載日:2023-07-01
3面
富島高校の定時制棟の一室に週1回オープンする校内居場所カフェ。生徒も教職員も自由にくつろぐ場となっている(6月27日、同校)

校内居場所カフェ−定時制棟・教室に週1回オープン

◆日向子ども研究所「絆」が運営

 日向市鶴町の富島高校(小川晴彦校長)の定時制棟。日はまだ高い平日の午後4時。校舎の1階廊下を進み、111教室の扉を開くと、そこはコーヒーの香りに包まれたカフェに変わっていた――。

 同校では毎週火曜日の午後4時から約1時間、定時制で学ぶ生徒や教職員にくつろいでもらう校内居場所カフェがオープンする。

 運営しているのは、子ども食堂など子どもの居場所づくりに取り組む同市の一般社団法人日向子ども研究所「絆」(三輪邦彦所長)。

 今年2月から試行し、同4月から本格的にスタートさせた。利用は無料で、運営費は寄付金でまかなわれている。「学校側と丁寧に信頼関係を築きながら、その必要性について話し合ってきた」という。

 スタッフは三輪所長(68)ら4人。全員、元高校教諭で、このうち女性3人はエプロン姿で生徒たちの来店を待つ。

 生徒たちは授業前のひととき、このカフェに立ち寄る。アルバイトを終えてやって来る生徒も多い。「いらっしゃい」「きょうは暑かったやろ。涼んでいってね」などとスタッフが出迎える。

 生徒たちはジュースや紅茶など好きな飲み物を受け取り、思い思いに席に座り、お菓子を食べたり、スマホでゲームを楽しんだり、自由に過ごす。教職員も顔を出し、一緒にひと息入れていく。

 スタートさせた当初は、スタッフや教職員が直接声を掛けないと、なかなか足を向けてくれなかったそうだが、今では定時制の生徒23人のうち14、15人が毎回、来てくれるという。

 一人で静かに過ごす生徒もいれば、「少し寝る」と言って仮眠していく生徒も。「髪の色変えた?」(スタッフ)、「失敗しました」(生徒)、「でも似合ってるわ」(スタッフ)など何気ない会話も聞こえてくる。

 校内居場所カフェは、校内で飲食しながら運営スタッフや地域ボランティアと気軽に交流できる場として、全国で広がっている。ただし、県内では同校のみで、先進的な取り組みとして注目されている。

 定時制の後藤秀一教頭(53)は「生徒たちは不登校を経験していたり、貧困家庭であったり、それぞれにさまざまな背景を持っていますが、ここに来れば、どんな飲み物が好きか、どんなお菓子が好きか聞いてもらえ、それを用意してもらえる。そんな小さな夢がかなう場所なのです」。

 三輪所長は「学校側の理解と運営側の体制、そしてノウハウを持ったスタッフなしには難しい取り組みです。しかし、子どもの居場所づくりの必要性は高まっています。県内に広がっていくことを願っています」と語る。

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