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人身安全対策課を新設−県警

本紙掲載日:2023-04-08
3面
発足式で申告する人身安全対策課課長の戸松警視

ストーカー、DV、虐待に対応


 県警の春の組織改編により3月10日付で生活安全部内に新設された人身安全対策課の発足式が7日、県警本部であった。課長の戸松俊二警視ら15人が出席。ストーカーなど人身安全に関する対策を強力に推進する決意を新たにした。

 同課は、増加、複雑、多様化するストーカーやドメスティックバイオレンス(DV)、児童虐待などに迅速かつ的確に対応するために新設された。体制は課長以下17人。加害行為の阻止、関係機関との連携により被害者らを守る対策を推進する。

 山本将之本部長は「一件一件、親身に対応し、迅速に判断してほしい。休日、夜間の対応が多くなることもあるが、県警本部、県警察としてできる限りのことをするという意識を持って取り組んでほしい」と訓示を述べた。

 戸松警視は「これまでも人身安全対策室で措置を講じてきたが特化した課の設置により、今後はさらに人身安全対策課が中心となって部内をはじめ関係機関と連携し、被害者の安全確保を最優先で対処していきたい」と話した。

 同課によると、2022年の相談受理件数はストーカーが445件(前年比157減)、DVが890件(同63増)、児童虐待通告件数が898件(同216増)で、高止まりが続いている傾向にあるという。

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