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特集−にじいろ音楽会2022

本紙掲載日:2022-12-29
6面

音楽と物語に心うきうき、笑顔いっぱい

◆今年も延岡と日向の支援学校で

 県北の特別支援学校の児童生徒を対象にした「にじいろ音楽会2022」が11月に日向ひまわり支援学校(山腰美穂子校長)と延岡しろやま支援学校(出水悌二校長)で開かれました。34年前に当時の延岡南養護学校で始まった小さな学校コンサートは、文化ホールでの大規模開催や中断の時期もありましたが、2008年からは毎年学校で行い、演奏家や俳優たちと子どもたちの交流を大切にしながら開催されています。今年のにじいろ音楽会を振り返ります。

◇朝の光の中で

 延岡しろやま支援学校での「にじいろ音楽会」は11月25日に開かれた。柔らかな朝の光が差し込む体育館に、わかあゆ部門の小・中・高等部、たいよう部門の小学部1〜4年生の児童生徒らが期待に胸を膨らませながら入ってきた。前日、宮崎市から運ばれてきたグランドピアノは、子どもたちの弾んだ気持ちを映すかのようにキラキラと輝いている。

 出演者は、日向市出身のピアニスト松浦真由美さんと宮崎市を拠点に活動する俳優・声優の池田知聡さん。司会の先生が2人を紹介すると、小学部は大きな拍手、中学部・高等部のお兄さん、お姉さんたちは笑顔で「おかえりなさい」と温かく迎えた。

◇心に響く音色

 お待ちかねの音楽会はショパンの「エオリアンハープ」と「猫のワルツ」で開幕。指先から紡ぎ出される軽やかな旋律、躍動感にあふれた華やかな音楽が子どもたちを魅了した。

 続く「パリは燃えているか」は、加古隆が作曲したNHKドキュメンタリー番組「映像の世紀」のテーマ曲。松浦さんは演奏前に「戦争は嫌ですね。やめてほしいですね。平和に生きていきたいですね、という願いが込められた曲です」と語り掛けた。そして始まった演奏。子どもたちは、ピアノの一音一音に込められた悲しみや苦しみ、祈り、希望の光を心で感じ取り、じっと耳を傾けていた。

◇妖怪変身!

 池田さんは映像と音楽が融合した朗読作品を披露。オリジナルアニメーションは、宮崎マルチメディア専門学校副校長の三橋幸四郎さん(延岡市出身)と学生の上田芹香さん(宮崎市在住)が制作した。

 人々に忘れ去られた妖怪が、昭和初期の延岡を探索しながら本当の名前を見つけるストーリーで、小さな妖怪から「僕たちの名前を呼んで!」と呼び掛けられた子どもたちは思い思いの名前を妖怪にプレゼント。子どもたちは大切な家族などの名前を大きな声で呼んだ。思いのこもった贈り物で妖怪たちは変身。大きな拍手が起こった。

◇音が見えたよ

 今回、子どもたちの目をくぎ付けにした新企画があった。音楽を視覚でも楽しめるようにと福岡県在住の坂本迅さんが開発した「にじいろヒカル君」の登場だ。音の周波数や音量に反応して光が躍動する機器。子どもたちは手をたたいたり足踏みをしたりして、さまざまに動くヒカル君と遊んだ。

 音楽会の最後は全員で「翼をください」と「にじ」を合唱。子どもたちはヒカル君と一緒に歌いながら、ふわふわとカラフルな布を躍らせたり、ジャンプやスキップをしたりして音楽会を思いっきり楽しんだ。

◇「あつお〜!」

 わかあゆ部門中等部の山村奏友(かなと)さんは「きょうはありがとうございました。『にじ』の合唱が楽しかったです」とお礼を述べ、最後にわかあゆ部門の児童生徒の間で流行している「あつお〜!」(熱男=盛り上がった時などに使うという)で演奏会を締めくくった。

◇誰もが一緒に

 にじいろ音楽会を企画・構成し、毎回出演している松浦さんは、今年の音楽会を振り返って次のように話した。

 「学年を越えて一緒に楽しんでもらっています。毎年の音楽会で子どもたちの成長を見ることができてうれしい。音楽を伝える、というのは相手の心を動かすことだし、演奏している自分も心が揺さぶられます。子どもたちからエネルギーをもらいながら続けています」

 「このような誰でも一緒に楽しめる音楽会が、街中で自然に無理なく続けられる環境がもっと整ってきたらいいなと思います」

◇取材して思ったこと

 にじいろ音楽会に参加してみて、近年、疎遠になりがちな「人と人とのつながり」を改めて感じることができる温かい場所だと思った。恥ずかしながら音楽に疎い記者でも「音楽は好きなように楽しんで」と受け入れてもらった。
音楽を全身で受け止め、あふれ出す「楽しい」「面白い」の喜びをそのまま表現できる場は子どもたちにとって一生の宝物になると思う。それは私にとっても…。

2022年度みやざき子ども教育週間関連事業
◇主催−のべおか文化事業団夕刊デイリー新聞社
◇後援−旭化成ひむか文化財団宮崎県教育庁北部教育事務所
◇協力−宮崎マルチメディア専門学校旭化成延岡支社延岡総務部地域活性化推進グループ

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