経営の苦労、やりがい実感
本紙掲載日：2022-11-28
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ジュニアエコノミーカレッジｉｎのべおか
◆１７人が４回の事業を修了
延岡市内の小学生が会社経営や販売の体験を通して、創業や働くことの意義などを学ぶジュニアエコノミーカレッジｉｎのべおかの「まとめセミナー」は２０日、延岡市幸町のワイワイプレイラボ（延岡駅西口街区ビル１階）であり、参加児童１７人が全４回にわたる同事業を無事修了した。
ジュニアエコノミーカレッジは延岡商工会議所青年部＝延岡ＹＥＧ＝（鈴木栄次会長）が延岡市で初めて主催し、７月から１１月まで全４回の日程で実施してきた。第１〜３回では、児童らが４グループに分かれて模擬株式会社４社を設立。その後、それぞれ事業内容や役職、具体的な商品、目標利益額などを決定し、実際に商品を販売した。
最終回を迎えたこの日はまず、決算報告書を作成。利益分配では売上金から税金や株主への配当金を差し引き、社員の人数で割って給料（お小遣い）を算出したほか、借入金の返済も行った。
差し引かれた税金は延岡市に寄付という形で〃納税〃。決算報告会と共に納税式が開かれ、来場した読谷山洋司市長に各社から目録が贈られた。
参加した児童たちは、社長や役員といった役目を担いながら過ごした４カ月間を満喫できた様子。シュシュやアクセサリースタンドなどを販売した「ＲＩＡＳＵ」の塩月のあさん（北浦５）は「商売の大変さがよく分かったが、接客のやりがいも感じた」。ハロウィーングッズや文房具セットを取り扱った「ＨＡＰＰＹはろうぃん」の佐川千和さん（延岡６）は「振り返ると、仕入れをもう少しうまくできたかも」。オリジナルのお菓子セットが好評を得ていた「おかしのくに」の坂本翔琉さん（南５）は「利益は出せたけど、経営の厳しさを感じられた」。ＵＶレジン（アクリルレジン）キーホルダーなどを販売した「ＴＩＮ」の廣�鸞茆辰気鵝扮箍�西６）は「アイデアの段階で断念したフルーツあめの販売をいつかやってみたい」とそれぞれ振り返っていた。
全４回を取り仕切った木下龍貴実行委員長は「子供たちの頑張りと保護者の皆さんの協力が企画成功につながった。大いに手応えを感じることができた」と話した。