ミニトマトの収穫始まる
本紙掲載日：2022-11-10
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佐藤さんのビニールハウス−延岡市行縢町
延岡市行縢町にある佐藤孝輔さん（２８）のビニールハウスでミニトマトの収穫が始まった。出荷は月水金の週３回。午前中に収穫作業を行い、野田町の自宅で選別、パック詰めしてＪＡ延岡のふるさと市場やイオン延岡店などに送り出す。トマトの勢いが増す１１月と１２月、年明けの３月と４月が出荷のピークになるという。
昨年、新規就農した佐藤さんにとって、今年は２年目の収穫。４棟のハウス（約１０アール）ではアイコ、サンチェリーピュア、ピッコラなど４品種を栽培している。
佐藤さんは２０１８年まで会社勤め。実家が茶農家を営んでいたことから「いつかは農業に」という思いを募らせ、退職して県外の園芸学校で知識と技術を学んだ。地元に戻ってからは門川町のトマト農家で修業した後、昨年、独立を果たし「むかばき山カームファーム」の屋号で新たなスタートを切った。
実家がお茶の栽培で実践しているように、トマトにもできるだけ農薬や肥料に頼らない栽培を心掛けている。「試行錯誤の連続ですが、農薬や肥料をなるべく減らしておいしくて体に良いものを作りたい」と佐藤さん。
収穫が始まると忙しさも増し、現在はパートを１人雇っている。「規模の拡大や法人化も視野に入れています。将来は製茶業とトマトの２本柱で頑張りたい。そのためにもトマトの方をしっかり軌道に乗せたいですね」と意気込みを話した。