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清酒「いすゞ美人」復活へ

本紙掲載日:2022-08-08
2面

68年まで醸造−美郷町で委員会設立

◆産官学プロジェクト−3年後めどに

 旧北郷村宇納間(現美郷町北郷宇納間)で、1968(昭和43)年まで醸造されていた清酒「いすゞ美人」を、半世紀以上の時を経て復活させるプロジェクトが始動した。蔵元だった甲斐酒店(旧屋号・甲斐酒造、甲斐香代子代表)で7月28日、「いすゞ美人」復活委員会の設立総会があり、3年後をめどに復活を目指す計画を発表した。

 地域資源を活用する産官学プロジェクトで、2017年に亡くなった父親が「いすゞ美人」の味を懐かしそうに話していたという地元の岡田栄一さんが発起人代表を務める。このほかの主なメンバーは甲斐代表や家族、宮崎大工学部の塩盛弘一郎教授、県食品開発センターの平川良子所長、東臼杵農林振興局の伊木信仁次長、千徳酒造の門田賢士社長、田中秀俊町長、藤本茂副町長ら。

 いすゞ美人は、当時の味を知る人の話への聞き取りでは「甘い酒だった」という。酒造りに不可欠な酵母、酒米、水はすべて町内で賄い、醸造は千徳酒造が担う。酵母は県食品開発センターと宮崎大が連携し、同店の酒蔵と、当時使われていた酒だるや道具などから採取したものを選抜して使用する。

 酒米は旧北郷村で栽培されていたうるち米「瑞豊(ずいほう)」。現在は残っていないため、農研機構(農業・食品産業技術総合研究機構)から譲渡された種子50粒を県農業試験場と連携して増やし、町内で栽培する。仕込み水は、同店が蔵元だった頃に使われていた敷地内の井戸からくみ上げるという。

 同店からは、事前調査で段ボール箱大小28個分の資料が見つかっており、その中には仕込みの配合を記した書類も含まれていた。これを元に千徳酒造が当時の製法で再現。瓶のラベルには、当時のデザインを使用する。

 設立総会で、田中町長は「〃幻の酒〃復活という夢が形になることが非常にうれしい。時間がかかるかもしれないが、54年前に酒造りが行われていた場所で、いすゞ美人が生み出されることを願っている。これが最初の一歩。盛り上げていきたい」とあいさつ。

 甲斐代表は「(復活は)夢にも思わなかったこと。廃業してこのままだと思っていたが、明るい前途が見えた。皆さまにご協力を頂き、軌道に乗ることを願っている」。岡田さんも「お酒を復活させ、ここで酌み交わしながら地域を盛り上げられたらという思いで発起人となった。味については父にも聞けないままだったが、味を覚えている方がおられたら、ぜひ情報を寄せていただきたい。父の悲願でもあったので、ぜひ復活させたい」と話した。

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