８月は対策集中月間−新型コロナ

感染急拡大で取り組み−延岡市

◆各部局、在宅勤務や非対面会議

　延岡市は新型コロナウイルスの感染急拡大に伴い、８月を「コロナ対策集中月間」に指定した。各部局で在宅勤務や非対面の会議を推進し、市民に対しても集客イベントの見直しなどを求めていく。

　内部対策では持ち出し専用のパソコンをフル稼働させ、この１カ月は各部局とも必ず誰かが在宅勤務している状態にする。原則、午後５時以降は会議を開かないなど時間外勤務をせずにリフレッシュ休暇取得を促すなどして、職員の密度を下げることとしている。

　市主催の会議や研修はできる限りリモート（遠隔）や書面で対応し、県外の場合もリモート参加を検討。職員の県外出張は検査キットでの陰性確認を条件とし、私用で県外に出た場合も無料検査センターの活用を指導する。

　主催イベントは延期かリモート開催にし、民間主催も延期を含めた感染対策のさらなる徹底を求める。

◆陽性、濃厚接触想定−１週間程度の食料備蓄を

　市民に対しては、感染することを念頭に置いた対策を要請。感染したり濃厚接触者となった場合に備えて、家庭に１週間程度の食料や解熱剤など常備薬を備蓄しておくよう呼び掛けている。

　ワクチンは改めて科学的知見に基づく情報を周知し、できるだけ多くの市民への接種を推進。発熱の有無にかかわらず、体調に異変（せき、喉の痛み、だるさなど）を感じた場合は直ちに休暇を取り、医療機関を受診するよう求める。

　マスクは会話や高齢者と接する場面、通院の際などは着用を呼び掛けるが、熱中症予防の観点から、屋外で人との距離が確保できる場合、会話をしない場面では外すことを推奨する。

　市内の感染者数が連日、過去最多を更新する中、市は「県立延岡病院によれば専用ベッドはほぼ満床となり、夜間救急の受け入れも困難となるなど、医療態勢は危機的な状況にある」と警鐘。「市民の皆さまにはぜひ状況をご理解いただき、対策の実践をお願いします」と呼び掛けている。