歯磨き「体の健康にもつながる」

延岡市食生活改善推進員連絡協議会

◆「口腔隊」招き−２年ぶりに野外研修

　延岡市食生活改善推進員連絡協議会（小野マサ子会長、５４人）の野外研修がこのほど、延岡市天下町の延岡植物園であった。市内の歯科衛生士でつくる「口腔（こうくう）隊」のメンバー３人を講師に迎え、歯の磨き方や、口周りの筋肉を鍛える顔面ストレッチを学んだ。

　口内の菌に関する講話では、体表にいる約７００種の細菌のうち半分が歯に付いていることや、歯周病菌などが血管を通って全身に行き渡り、心筋梗塞や脳卒中、糖尿病につながる恐れがあることなどを説明。「歯磨きは体の健康にもつながる」と訴えた。

　参加した延岡市緑ケ丘の山本洋子さん（７３）は「最近、認知症への意識が高まっていたので、歯周病菌が認知症につながるという話が印象的だった。歯磨きをそこまで意識して子どもに教えてこなかったことを後悔している。これからは自分もちゃんと実践して、孫や知り合いに教えていきたい」と話した。

　小野会長は「コロナの影響で２年ぶりの野外研修だったが、とても良い勉強になった」と総括。今後も、定期的に講習会を開くなど健康づくりを目的としたさまざまな活動を行っていきたいとし、併せて「宮崎の人たちは野菜を食べない。野菜の重要性をもっと呼び掛けていきたい」と話していた。

　同協議会には現在、３３〜９３歳の会員が在籍している。随時、会員も募集している。問い合わせは市健康長寿課（電話延岡２２・７０１４）。

◇オークションでウクライナ救援金も

　研修終了後には、ウクライナ人道危機救援金を募る目的でオークションを行った。

　クラフトテープや荷造りテープで編んだ籠、手編みの服、ルームシューズ、こんにゃくなど、すべて小野会長が手作りした３０点以上を会員が購入。２万１千円が集まり、全額を夕刊デイリー新聞社を通じて日本赤十字社に届けた。