国スポ本県内定−延岡市が準備委員会設立へ

まず発起人会−８月２３日に設立総会

　第８１回国民スポーツ大会（国スポ）と第２６回全国障害者スポーツ大会（障スポ）が５年後の２０２７年に本県開催が内定したのを受けて延岡市は１９日、準備委員会設立に向けた発起人会が発足した。

　読谷山洋司市長をはじめ、市議会、市スポーツ協会、延岡商工会議所、市区長連絡協議会、市障がい者自立支援協議会、市教育委員会の各トップが発起人となり発足。「オール延岡」態勢の準備委員会とするため、市内あらゆる機関や団体からの約１４０人に委員を依頼し、８月２３日に設立総会を開催することを申し合わせた。

　宮崎国スポの計４５競技（正式競技３７、特別競技１、公開競技７）、障スポ１４競技のうち、延岡市では室内競技を中心に国スポ９競技（正式７、公開２）と障スポ３競技を実施。期間中に競技関係者や観覧者ら計７万５１００人の滞在を推計している。

　発起人会の議長を務めた読谷山市長は、新たな県体育館のサブアリーナが来年６月に完成して市民体育館の解体に移ることや、西階総合運動公園でも野球場の改修、室内練習場と防災拠点を兼ねた多目的屋内施設など、両大会の舞台となる施設の整備が順調に進められていることを報告。

　限られた期間に過去経験したことのない規模の人が訪れるとして、「おせったいのまち」「アスリートタウン」の底力を発揮できるよう「市民挙げてこの大会を成功させたい。達成すべき趣旨がまちの隅々までしっかりと根付くように力を貸していただきたい」と呼び掛けた。

　準備委員会は専門部会ごとに大会運営をはじめ、宿泊施設など関係者の受け入れ態勢、観光ＰＲを含むさまざまなイベント・おもてなし企画などの計画を作成。大会は国スポが２７年９月中旬から１０月中旬の１１日間以内、障スポがその直後の３日間を予定しており、２４年の会期決定をもって実行委員会に移行するという。

　準備委員会設立発起人と延岡市での実施予定競技・参加人数（観覧者含む）の見込みは次の通り。

【発起人】延岡市＝読谷山洋司市長▽市議会＝本部仁俊議長▽市スポーツ協会＝末次稔会長▽延岡商工会議所＝吉玉典生会頭▽市区長連絡協議会＝森口正輝会長▽市障がい者自立支援協議会＝甲斐由美子会長▽市教育委員会＝澤野幸司教育長

◇開催予定競技と延べ参加者数
【国スポ】
［正式競技］水泳（オープンスイミング・全種別）３５００人▽バレーボール（６人制・成年女子）９５００人▽体操（競技・全種別、新体操・全種別）２万６０００人▽軟式野球（成年男子）７５００人▽柔道（全種別）１万１０００人▽ソフトボール（成年男子）６５００人
［公開競技］武術太極拳（全種別）２０００人、パワーリフティング（全種別）１０００人

【障スポ】
［正式競技］フットソフトボール（知的）１８００人▽バスケットボール（知的）１８００人▽車いすバスケットボール（身体）４５００人