南部地域−乗り合いタクシーを継続

延岡市地域交通会議

◆まちなか循環バス−夏休み小学生を無料に

　２０２２年度第１回目の延岡市地域公共交通会議（会長・三浦健市企画部長）がこのほど、市役所で開かれ、実証運行の期間を延長して今月末までとしていた南部地域乗り合いタクシーを８月以降も継続することを決めた。

　同乗り合いタクシーは昨年３〜５月に行った実証運行の結果を踏まえ、ダイヤを見直して今年１〜３月に再実施。小野石田線、赤水鯛名線、櫛津土々呂線の３路線とも目標乗車率を達成できたことから、地域住民の移動手段を確保するため、実証期間を延長する形で運行してきた。

　同会議ではこのほか、新型コロナワクチンの接種で医療機関に向かう高齢者などの移動手段確保のため、北方、北浦、北川町で６月２０日から８月末に乗り合いタクシーとコミュニティーバスを増便することを報告。例年夏休みに実施している小学生対象のまちなか循環バスの無料化を、今年も８月の１カ月間行うこととした。

　同会議に続いて開かれた市地域公共交通活性化協議会では、方財町のボランティア団体「方財を守り隊」が８月から取り組む高齢者移送支援サービスへの市地域交通支援補助金の交付を承認。７５歳以上を対象に電話予約で３０分圏内の送迎を無料で行うサービスで、車両賃料や燃料費、人件費などを補助する。

　このほか、市中心部の公共交通と連動して北方、北浦、北川町などで運行するコミュニティーバスや乗り合いタクシーなど市地域内フィーダー（支線）系統（２１系統）の２３年度確保維持計画を承認。今年度開く計４回程度の地域公共交通会議・活性化協議会の取り組み予定が報告された。

　市地域公共交通会議・活性化協議会は市、バス・タクシー・旅客自動車運送事業者、住民代表、宮崎運輸支局、道路管理者、警察、学識経験者らで構成。地域の実情に即した運輸サービスの実現に必要な事項の協議、調整を担っている。