きれいな黄金色の花−希少花キレンゲショウマ
本紙掲載日：2022-07-15
7面
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１６日から特別公開−高千穂町押方
標高７７２メートルの鳥屋岳中腹＝高千穂町押方＝に位置する自生地で、素朴な黄色が愛らしい希少花「キレンゲショウマ」が咲き始めた。県野生動植物重要生息地であるこの自生地を管理する高千穂森の会（興梠幸男会長、１１人）は、あすから特別公開案内を行う。
アジサイ科の多年草。本州―九州の冷涼な山地などに自生し、８０〜１２０センチほどの茎に数十個のつぼみを付ける。花は５枚の花弁が連なる円すい形で、大きさは約２、３センチ。上から根元に向かって順番に開花する。
近年は鹿の食害などにより数を減らし、絶滅危惧�粁爐忙慊蠅気譴討い襦�また、同会が管理する自生地は町の天然記念物にも指定されている。
興梠会長（８１）によると、この自生地には約３００株が群生。今年は例年並みの今月上旬に咲き始め、１１日現在で５割ほどが開花したという。
特別公開は２４日まで。時間は午前９時からと午後１時からの１日２回。２０日の午前は休み。希望者は電話での事前予約と、群生地の保全活動費として１人５００円（高校生以下は無料）が必要。予約は午前７〜８時、または午後７〜９時のみ受け付ける。
現地までは、国道２１８号沿いの芝原西バス停留所（同町押方）から順次、案内板が設置されている。
興梠会長は「きれいな黄金色で、雨の日や夕方にはホタルが飛んでいるようにも見える。珍しい花なので保全活動に力を入れつつ、たくさんの人に見てもらいたい」と話した。