３年ぶりの校外販売学習

１３日と２０日−延岡しろやま支援学校

　延岡しろやま支援学校（出水悌二校長）の生徒が授業で制作した陶器や木工製品、手芸品などを販売する「校外販売学習」が１３日と２０日、延岡市で実施される。コロナ禍の影響で３年ぶりの開催。生徒たちは商品作りに励んでいる。

　同校たいよう（知的障がい教育）部門高等部が、自分の適性を知ること、集中力や持続力を身に付けること、卒業後の就労につなげることなどを目的に週２回行っている「作業学習」の一環。生徒は、窯業、園芸、手工芸、木工、サービス・メンテナンスの５コースに分かれ、それぞれの適性や課題に合う作業を任され、取り組んでいる。

　販売学習は、接客や金銭の受け渡しなどコミュニケーションを学ぶこと、地域の人に同校の教育を知ってもらうことを目的に実施。年２回の販売は開始時刻から多くの人が訪れ人気の行事だったが、コロナ禍で２年間実施できていなかった。

　現在、生徒は久々の校外での販売に向け、商品の仕上げを行っている。当日は種類の違う食器や、木製のテーブル、椅子、ペン立て、一閑張りなど３００点以上を安価な値段で販売する予定。

　窯業コース班長の佐藤璃玖さん（３年）は「デコボコにならず真っすぐになるように気を付けています」とにっこり。南原莉壱さん（２年）は「ミスなしで、出品したものは全部売りたい」と意気込む。

　１３日は同市旭町のイオン延岡店で午前１０時〜午後２時１０分、２０日が同市岡富町のイオン多々良店で午前１０時２０分〜午後２時５０分を予定。新型コロナウイルスの感染状況によっては中止、または延期する場合もある。問い合わせは同校（電話延岡２９・３７１５）。