「県北１１校の主力紹介」（２）

本紙掲載日：2022-07-05

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（左から）遠田、林田、眞田、山﨑、草野

（左から）國生、杉本、佐保、津田

第１０４回全国高校野球選手権宮崎大会

◆延岡商－１３人が団結、目標は８強

　１３人と部員は少ない分、団結力がある。ベスト８を目標に、５人の３年生は「一戦ずつ集中して戦う」。最少失点に抑えてリズムを作り、少ない好機をつなげて点に絡めていく。

　投手陣の中心は２人の右腕。主戦の遠田はサイド気味から横回転の変化球、直球を緩急良く投げ分ける。夏に向け体重が７キロ増し、球威と安定感が向上した。「最高の投球で、三振などで打ち取り、チームに貢献したい」。中堅手を兼ねる草野は１８２センチの長身を生かし、球威のある直球を投げる。チームのムードメーカーでもあり「打たせて内野の流れを良くして楽しい野球をしたい」と話す。

　攻撃も３年生が中心。１番遊撃手の林田は５０メートル６秒３と俊足が武器で、「甘い球は見逃さない。どんな形でも次につなぐ」。勝負強い４番捕手の眞田は「（林田）大和を絶対にかえし、先制する」。打撃、走塁ともに思い切りの良さが持ち味の左翼手、山﨑は「コンパクトに振り、好機で一本打ちたい」と誓っていた。

◆延岡星雲－過去最高の夏を目指して

　左腕佐保ら昨夏を経験した選手もいて、「去年の２勝を超え、学校の最高成績８強以上を目指す」。ナインはそろって声を弾ませる。

　主将の杉本は「メリハリを付けながら、楽しく元気なチーム」と紹介。「好機に全員で点を取り先制し、佐保を中心に後半勝負で粘り勝つ」がスタイルだ。

　テンポのいい投球が武器の佐保は「初回から集中し、守備で流れを持ってくる投球をして、九回を投げきる」。強打で肩も強い５番捕手の津田は「しっかり準備をして堅実な守りで一つずつアウトを取る。攻守でチームに貢献し、ホームランも打つ」と笑顔をのぞかせる。

　一塁手で主砲を務める國生は逆方向へも長打が打てる。「（４番として）チームに貢献できる一本を」と誓っている。

　３番三塁手の杉本は「好機での一本を自分の課題としてきた。ここぞで一本を打つ」。昨年まで独自大会を含め１１年連続で初戦を突破している。「野手の打力は去年より上だと思っている」とは角田太監督。夏に強い星雲が、過去最高の夏を目指す。