「県北１１校の主力紹介」（１）

本紙掲載日：2022-07-04

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（左から）玉田、木切倉、佐藤

（左から）椎葉、高橋、山口、日髙、坂本、安藤、海野

第１０４回全国高校野球選手権宮崎大会

　第１０４回全国高校野球選手権宮崎大会は９日、宮崎市で開幕する。出場４７校が、ひなたサンマリンスタジアム宮崎とアイビースタジアムで２６日まで１６日間の熱戦を展開。第８シードの富島、昨年の準優勝校延岡学園など県北勢１１校を、組み合わせ順に５回に分けて紹介する。

◆延岡学園－随一の能力、つながれば

　昨夏の準優勝校は開幕戦に登場。今年も個々の能力は県内でも随一と誰もが認める。主将の木切倉は「力のある投手、しっかり守れる野手がそろっている。守備から流れをつくり攻撃につなげる」。目標は一つ、甲子園だ。

　チームの最大の特長は１４０キロ級が、左右に複数いる投手陣。軸となるのは、前チームから打撃でも貢献してきた右腕の武藤と左腕の佐藤。佐藤は「いい投手がたくさんいる。先発ならゲームをつくり、救援なら流れを持ってくる。ガツガツと攻めていく」と力を込める。

　捕手の玉田は「守備は内外野に軸となる選手がいて、投手陣が本来の投球ができれば、どこが相手でも抑えられる。しっかりとリードしたい」。

　３番を担う木切倉は「確率の高い打撃でチームに貢献すること。打線として長打力のある打者も多いが、全員が心掛けるのはチーム打撃」。４番の玉田も「勝負強い打撃が持ち味。いる走者を返す」。投打とも線となってつながれば、全国で十分に戦える。

◆富島－大黒柱と緻密な野球で

　第８シードから頂点を目指す。主将の高橋は「投手を中心に最少失点に抑え、打つ、走るだけでなく、鍛えてきた野球脳を見せたい」。緻密な野球で３年ぶりの聖地を見据える。

　大黒柱は最速１４８キロ、プロ注目の右腕日髙。「圧倒的な投球をすることで、チーム（の勢い）につなげる」。同じ右腕、横手から１４０キロ近い速球を武器とする山口は「捕手が構えたところに投げ、打席には自信を持って入りたい」。主砲として打線も引っ張る。

　野手も粒がそろう。三塁手で１番打者を務める坂本は「後ろに勇気を与え、流れを変える打撃をする。そして、隙を突いて、点に絡む走塁を」。

　右翼手の海野は「ピンチを好機に変える守備と、得点につなげる自分の打撃を」。中堅手の椎葉は「相手が嫌がる打撃で好機を広げたい」。遊撃手と捕手など多彩な役割を果たす安藤は「チームの力になることを一番に（考え）、楽しく丁寧にプレーしたい」。

　目標は「甲子園１勝」。高橋は「いろんな人の支えで野球ができている。感謝の気持ちをプレーで表す。やってきたことを出し切ること」。自信を持って夏を迎える。