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地域の茶業振興に貢献

本紙掲載日:2022-06-22
2面
黄綬褒章の受章報告に訪れた飯干さん(中央)と甲斐町長(右)。左はJA高千穂地区の富高信也農産指導課長補佐

飯干さん、黄綬褒章を報告−高千穂

 2022年春の褒章で黄綬褒章を受けた飯干敏光さん(75)=高千穂町向山=が20日、町役場を訪れ、甲斐宗之町長に受章を報告した。

 飯干さんは1972年から茶業に従事。傾斜地の多い中山間地域に適した茶摘み機械の導入、適採作業や共同茶工場の管理、製造受託など地域の茶業振興を支え、釜炒(い)り茶の振興と産地の発展に貢献してきた。

 JA高千穂地区の職員らと町長室を訪ねた飯干さんは「おかげさまで、すごい褒章を頂けた。苦労を重ねたことが肯定され、まさか褒章を頂けるとは思わなかったので驚いている」と報告した。

 これを受け、甲斐町長は「高千穂の茶生産の技術を高め、産地として確立していただいたことに功績があったと認識している。釜炒り茶は国内でも貴重。今後とも西臼杵の茶生産に力添えをいただきたい」と祝福した。

 報告を終えた飯干さんは「(今後は)皆さんの相談役として若い人にも指導していきたい。まだまだ釜炒り茶を宣伝しないといけないと思っているので、80歳になるまで頑張りたい」と話した。

 黄綬褒章は、長年にわたって農業や商業、工業などの業務に励んだ人に政府から贈られる勲章。飯干さんが受章した農林水産部門では、全国33人が受けた。

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