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迫る市長選−延岡市の課題(3)

本紙掲載日:2022-01-12
1面
ミカンの選果作業をする甲斐佐一郎さん(左)と満理江さん夫妻

農業−高齢化で労働力、所得も低下

◆自助努力の背中を押す支援を

 延岡市北方町上崎地区はこの季節、黄色く実ったミカンが地域を彩る。同地区で「マリちゃん農園」を営む甲斐佐一郎さん(82)と妻満理江さん(79)は、果樹農家として約60年のキャリアを誇る。約10ヘクタールの果樹園では、ミカンのほかモモや柿、梨といった季節の果物を栽培。夏には〃幻の果実〃ポポーも実る。

 そんな甲斐さん夫妻だが「中山間地域の農業には問題が山積み。人口が少なくなり、高齢化で労働力が低下すると所得も下がる」「耕作放棄地も増えているが、そこを借りようという人もいない。このままでは農業の衰退は見えている」。地域の状況を振り返る時に出てくる言葉は厳しい。

 農業の担い手不足・後継者不足は全国的な問題だが、それは延岡市でも同様。JA延岡の正組合員数は2011年1月末は5365人(4214戸)だったが、21年1月末では5020人(3462戸)に減少している。

 市の経済環境委員会の18年度の報告によると、市内の農地面積は14年には3165・5ヘクタールだったが、18年には3094・8ヘクタールに減少。耕作が放棄された「荒廃農地面積」は14年の314・3ヘクタールから、18年には327・6ヘクタールに増加した。甲斐さんの危惧する通り、農地の荒廃は地域の荒廃に直結する。

 農園には近年、市内や近隣の自治体から幼稚園児らがミカン狩りに訪れるようになった。昨年12月には国富町の中学生が修学旅行に訪れ、収穫したミカンを「おいしい」と頬張った。修学旅行のルートに組み込まれたのは「市の観光戦略課のおかげ」と満理江さん。

 ミカン狩りの来場者が増え、修学旅行の中学生に好評だったのは果樹園の手入れを欠かさず、より良い果物作りを心掛けた成果だ。「子どもたちの元気な姿に私たちも元気をもらっています。やってきて良かったし、もう少し頑張ろうという気持ちになります」と佐一郎さん。行政ができる支援にはさまざまな形があるが、自助努力を続ける人たちの背中を押してやるような支援は不可欠だ。

 一方でJA延岡の楠田富雄組合長は現在直面する問題に声を上げる。同JAでは作物などを一度、JA宮崎経済連(宮崎市)の集出荷場に運び、そこから県外の消費地に届けている。この延岡―宮崎間の運送費が高騰しており、運送会社は厳しい経営を強いられているという。

 楠田組合長は、運送費の高騰は生産者の所得に直結するだけに、後継者不足や担い手対策の柱の一つとして捉える。「行政にはさまざまなご支援を頂いているが、この問題は早急に解決しなければならない。元気な農業、豊かな暮らしを守るためにぜひご一考をお願いしたい」と物流対策へのサポートに期待を込めた。

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