１０カ所から打ち上げ−自宅から楽しんで

３０日、花火イベント

◆実行委が改めて呼び掛け

　第４４回まつりのべおか実行委員会（甲斐公三実行委員長）は、３０日に延岡市内１０カ所から花火を打ち上げるイベント「花火でＹＥＥＬ（エール）」について、「自宅から楽しんでほしい」と改めて呼び掛けている。

　実行委員長は市役所でイベント内容を記者発表し、花火は午後７時から１０カ所同時に７０発程度ずつ打ち上げると説明。約５分間で終了するが、観覧会場は設けず、交通規制もしないなど、十分な安全確保ができないため、打ち上げ場所は公表しないとした。

　一方で、北方、北川、北浦町の１カ所ずつを含め、市内の広い範囲で観覧できるよう配慮。住宅街に近い打ち上げ地点もあるため、「強風時など条件が悪い場合は現場判断で打ち上げられない箇所も出る可能性がありますのでご了承願います」と理解を求めている。

　甲斐実行委員長は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、初めて出会いみこしとばんば総踊り、花火大会の全てを中止した昨年を振り返り、「来年の開催につなげるために機運を高めたい」と期待。若者にエールを送ろうと、市の成人式が開かれる日を選んだことや、医療従事者への感謝も込めたいと思いを語った。

　ただ、「にぎわいを呼ぶことが目的ではありません」と甲斐実行委員長。「くれぐれも打ち上げ場所に車で向かって見るようなことはせず、自宅から見上げてもらうようお願いします」と訴えている。

◆強風などで打ち上げない場所も

　打ち上げ各所において、強風などで午後７時１０分まで環境が整わなければ、その場所での打ち上げは中止。悪天候により全所で打ち上げができない場合は、来年１月９日に延期する。

　当日の態度決定はまつりのべおか実行委員会のホームページ（フェイスブック）などで速報するという。