わが社のホープ−日向・細島地区立地企業（８）

日玉中華食品・甲斐元樹さん（２４）

◆細菌検査など品質管理−明るい職場で日々充実

−−入社のきっかけを教えてください。

「熊本の崇城大学生物生命学部で微生物を専攻し、また、食品化学も学んでいました。大学で得た知識をフルに発揮できる環境を出身地の日向市で探していたときに、日玉中華食品と出合いました。今年４月に入社したばかりです」

−−現在の仕事内容を聞かせてください。

「品質管理課に所属し、製造されたごま団子や肉まん、小籠包（しょうろんぽう）などの中に食中毒の原因となる大腸菌、黄色ブドウ球菌などの細菌が含まれていないかを検査しています。また、機械の汚れやエアコンの周囲にかびが発生していないかを調べたり、製造過程で使用する水道水のチェックなど工場内の衛生管理にも当たっています」

−−やりがい、楽しさを感じるのはどんなときですか。

「初めのうちは毎日の作業をこなすだけで精いっぱいでしたが、今では取引先とのやりとりや細菌制御の企画立案など大事な仕事を任され、充実しています。出荷前の最終チェックということでプレッシャーはありますが、大事な部署で働いていることがモチベーションアップにつながっています」

−−会社のいいところを教えてください。

「朝は『おはようございます』、夕方は『お疲れさまでした』の元気な声が飛び交うなど、一言で言えば明るい職場ですね。休憩時にも笑い声が絶えません。
土・日曜、祝日の休日は上司や先輩、同期とのゴルフや食事会などを楽しんでいます。そのため、社内の風通しが良く、上司や先輩に自分の考えを提案したり、仕事上の悩みなどを相談したりがしやすい環境です」

−−将来の夢を教えてください。

「労働安全のリーダーとなれるよう、来年中に国家資格である衛生管理者の取得を目指しています。『品質管理はおまえに任せた』と言われるような存在に早くなりたいですね。高校時代にラグビーで培った精神力、体力で頑張ります」

−−日玉中華食品で働いてみたいと思う方へエールをお願いします。

「世界的なコロナ不況の中ではありますが、弊社は順調に業績を伸ばしています。さらなる販路拡大のためには、若い力が必要不可欠です。ぜひ一緒に日向市を盛り上げていきましょう」

【プロフィル】日向高時代はラグビー漬け。けがも多かったが、花園を目指した日々は掛け替えのない財産。