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夜警が本格化−延岡市消防団

本紙掲載日:2021-12-22
3面
県北でも活動が本格化した消防団の夜警巡回(延岡市出北で)

コロナ対策、少人数で1日1巡

 日に日に寒さが厳しくなる年末年始を中心に、県北各地では消防団による夜警巡回活動が本格化している。新型コロナウイルス感染症への警戒が引き続き求められる中、各部とも参加人数を抑えるなど対策しながら啓発に努めている。

 このうち、延岡市消防団(荒木清団長、19分団1784人)は、11月の北川分団を最初に、ほとんどの地域が今週から活動を開始。来年2月にかけて、各部の団員が担当地区を消防車両で回りながら、就寝前の火の始末や火元確認を呼び掛ける。

 前年は新型コロナ感染拡大防止のため最少人数で車両巡回のみで活動開始したが、感染拡大に伴い年明けからは全ての活動を中止。今年度も少人数態勢で1日1巡としつつも、万一の出動に備え団機庫で警戒待機する地区もあるという。

 20日から夜警を始めた同消防団恒富第1分団第25部(出北・卸本町)は、来年1月31日までの毎日午後8時から9時まで地域を巡回。土井哲史副部長(40)は「少しでも自分たちの声が届き、『この時期が来たんだ』と思って用心してもらえれば」と期待していた。

 市消防本部消防団係によると、近年は「うるさい」「子どもを寝かせたばかりなのに起きてしまった」など夜警活動への苦情が増えているといい、「ぜひ、自分たちの町を火災から守ろうとする団員の思いを酌んでいただき、火の用心に役立てていただければ」と理解を求めている。

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