「人を喜ばせるため一生懸命」

岡富小でキャリア教育−岡田明利さんが講演

　延岡市立岡富小学校（柳田光一郎校長、４２５人）で１６日、５年生６５人を対象としたキャリア教育講演会があり、同市中川原町の岡田花店社長、岡田明利さん（６０）が「子どもたちに伝えたいこと」と題して話した。

　岡田さんはまず、同店の一日の業務内容を説明し、仕事はなぜするのかについて「収入を得ることも大事だが、人を喜ばせるためにやると一生懸命仕事ができる」と述べた。

　仕事をする上で誰もが経験する失敗や困難についても言及。自身の失敗談を話し、「他のせいにするのではなく、正直に謝ることが重要」と話した。

　また、自身が行った、インドの小学校にトイレを造る事業についても紹介。インドの小学校にはトイレが無いこと、ミャンマーの小学校には先生がいないことを話し、「延岡市や日本は何でもそろっている。みんなが可能性を持っており、一生懸命生きたら必ず報われる」と強調した。

　「将来の夢が決まっている人はいますか」と問い掛けると、手を上げる児童もいたが、見つかっていない人がほとんど。岡田さんは「すぐに見つかると思う。ただ本当にしたい夢を実現するのであれば、勉強することが大事。勉強すると夢に近づく」と呼び掛けた。

　児童代表の工藤大雅さんは「仕事をする目的は収入を得ることだけと思っていたが、喜ばせるとか感動させる目的を持つことが大事と知って、貴重な体験になった」と感想。

　将来はイラストレーターになる夢を持つ森山豊さんは「自分の将来の夢について、ためになることを教えてもらった。絵の勉強も学校の勉強もしっかり頑張ろうと思いました」と話していた。