延岡相撲道場−甲斐陽太３位入賞

第３４回全日本小学生相撲優勝大会・小学６年の部

　日本相撲連盟主催の「第３４回全日本小学生相撲優勝大会」が５日、東京都の両国国技館で行われ、延岡相撲道場の甲斐陽太（北方学園）が小学６年の部で３位入賞を果たした。

　大会はアマチュア相撲の最高峰「第７０回天皇杯全日本相撲選手権大会」と同時開催され、小学６年の部には全国各地区を勝ち上がった３２人が出場。優勝候補として臨んだ甲斐は、１回戦を上手投げ、２回戦を寄り倒し、３回戦を寄り切りで圧倒して勝ち進んだが、準決勝で押し出され惜敗した。

　「優勝を目指していたが、あと少しで気を抜いてしまった。そんな自分にいらだちもあり、納得いっていない」と甲斐。準決勝の相手は、公式戦でこれまで何度か対戦し勝ち越していたため、より悔しさを感じていた。

　立ち合い直後の当たりで体を引き、そのまま上体が浮いたまま押し込まれた。「相手の押しが思ったより強かった。負けずに前に出られていれば」と振り返る。初戦から強敵との連戦で体力も奪われ、スタミナ不足もこれからの課題となった。

　全国優勝はならなかったが、中学での雪辱を誓っている。「次は中学１年でも３年生と試合になる。負けないように受け身じゃなく攻撃的な稽古に取り組み、練習もさぼらずに勝てるようにしていく」と気合を入れ直した。

　指導する岸本武代表は「優勝する実力はあった。負けはしたが、土俵上での礼儀作法などは出場者の中で一番で、精神的な成長も見られた。これからまたさらに楽しみになった」と今後に期待した。

◆延岡相撲道場で合同稽古−小中学生２２人で申し合い

　延岡市粟野名町の延岡相撲道場（岸本武代表）と佐賀県の北方クラブ、福岡県の井上道場による合同稽古が１１日、延岡相撲道場で行われ、参加した小中学生２２人がレベルアップを図り交流を深めた。

　午後１時から行われた合同稽古は、勝った選手にそれぞれが試合を申し込む「申し合い」と呼ばれる実戦的な練習法で実施。中学生と小学４〜６年、１〜３年の３グループに分けて行った。

　新型コロナウイルスの影響で、延岡相撲道場で行われる合同稽古は約２年ぶり。九州や全国上位の猛者らに胸を借り、汗を流した。

　参加した岸本一路（東海中２年）は「いい練習になった。同じ道場じゃない人とやると悪い点が分かる。今回は脇が甘く、腰も高かった。直して今後の試合に生かしてきたい」と話した。