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SDGs学び深める−北川中

本紙掲載日:2021-12-16
6面

プロジェクト達成と調和目指す

◆カードゲームで疑似体験

 延岡市立北川中学校(永山貴久校長、56人)は11月15日、SDGs(持続可能な開発目標)の達成過程を疑似体験できるカードゲーム「2030SDGs」を用いた学習を同校体育館で行った。

 講師は県内におけるSDGs啓発の第一人者で同ゲームの公認ファシリテーターでもある難波裕扶子さん(49)=日向市亀崎西、シンク・オブ・アザーズ代表=。1、3年生39人と教職員6人による計16チームが参加し、カードゲームを通してSDGsの達成に必要な心の在り方について学んだ。

 ゲームは前半と後半の2部構成。「経済最優先」「人権重視」「環境保全重視」など、立場や目指すゴールの違う各チームが、与えられたお金や時間を消費しながらプロジェクト活動を行い、それぞれの目標の達成と〃豊かな世界〃の創造を目指した。

 活動に必要になるのが「観光業を盛り上げる」「野生動物を保護する」などさまざまな事業が書かれたプロジェクトカードで、達成することで多額のお金や時間、やりがいをもらうことができる。

 また、各チームが達成したプロジェクトによって経済、環境、社会からなる「世界の発展状況メーター」が変動する。例えば「鉄道を造る」というプロジェクトが達成されれば経済が1増加、環境は1減少する。状況はホワイトボード上のマグネットで逐一確認することができ、生徒たちは自分の目標達成に向けて試行錯誤を繰り返していた。

 前半を終える頃、メーターは「経済」に一極化。「社会」を示す黄色のマグネットは1個しか残っていなかった。これはお金を増やしたいチームが、経済を伸ばすプロジェクトばかり進めたことによって発生した状況で、難波さんはホワイトボードを指差し「これが皆さんの経済活動によって招かれた未来。経済だけが伸び、貧富の格差が拡大、環境も悪化。〃豊かな世界〃とは言いがたい」と評した。

 後半は各チームが社会、環境のマグネットを増やすプロジェクトを積極的に達成しながら軌道修正。「誰一人置き去りにしない」というSDGsの基本理念の下、達成目標が違うチーム同士で調和を目指した。

 最終的に目標を達成できたのは9チーム。難波さんは「この結果やプロセスは皆さんだからこそつくり出せたもの」と振り返り、後半に状況が好転したのはそれぞれのチームが周りに助けを求めたからだと強調。「自分がつながっている社会の一部であることを自覚して『助けて』が言い合える寛容な社会をつくっていってほしい」と呼び掛けた。

 この日はその後も難波さんの講演があり、SDGsについての理解を深める有意義な一日となった。

 長嶺玲來さん(13)は「最初は自分たちの目標の達成ばかり考えていたけれど、後半は他チームの目標達成も考えて行動していた。自分のことばかり考えていると豊かな世界にはならないと分かった」と感想。SDGsに向けて自分ができる取り組みとして「ごみ拾い」を挙げ「自然がいっぱいある北川が壊れていかないように、身近なことから環境を守っていきたい」と話していた。

           ▽          ▽

 北川中学校は「ユネスコスクール」のモデル校に選ばれており、4年前から「持続可能な開発のための教育(ESD)」の推進拠点として、地元北川町の特性を生かしたさまざまな取り組みを行い、持続可能な社会づくりの担い手を育む教育に力を入れている。

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