２１年産の水稲作柄概況

作況指数１００−「平年並み」

　九州農政局は、２０２１年産水稲の作柄概況（確定値）を発表した。県内の早期栽培、普通栽培を合わせた作況指数（１０アール当たり平年収量に対する１０アール当たり収量の比率）は１００で「平年並み」だった。

　県内の作付面積は前年比１００ヘクタール減の１万５９００ヘクタール（早期栽培６０７０ヘクタール、普通栽培９８００ヘクタール）、収穫量は１８００トン増の７万７８００トン（早期２万９２００トン、普通４万８５００トン）で、１０アール当たりの収量は１４キロ増の４８９キロ。

　早期栽培は、梅雨入り後の日照不足などの影響から分げつが抑制され穂数が平年に比べ「少ない」となったが、登熟期の気温日較差が平年を上回っるなどして登熟が「やや良」となり、１０アール当たり収量は同１２キロ増の４８１キロ、作況指数は１０１の「平年並み」。

　普通栽培は、田植え期の６月中旬や分げつ期の７月上旬が日照不足で初期生育や分げつが抑制され穂数が「少ない」、８月中旬が天候不順などで全もみ数が「やや少ない」となったが、９月中旬以降は天候に恵まれて登熟が「やや良」となり、同収量は１６キロ増の４９５キロ、作況指数は９９の「平年並み」となった。

　地帯別の早期栽培と普通栽培を合わせた１０アール当たり収量と作況指数は、広域沿海（延岡市、日向市、門川町など６市８町）が４７４キロで１００の「平年並み」、西北山間（高千穂町、美郷町、椎葉村など４町３村）が４５５キロで９５の「やや不良」、広域霧島（都城市など３市２町）が５１８キロで９９の「平年並み」。