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私の一冊(10)イラストレーター・みよこみよこさん

本紙掲載日:2021-12-15
7面

「色彩学校へようこそ」(末永蒼生・江崎泰子著、晶文社刊)

◆人生を変えるきっかけをくれた本

−−この本との出会いを教えてください。

大学3年生の時に書店で偶然出会いました。背表紙と目が合うというか。「何このタイトル」って手に取り、読みました。人生を大きく変えるきっかけをくれた本です。

−−どのような内容ですか。

読んで知りましたが、タイトルの「色彩学校」は実在しているんです(東京都港区)。そこで行われたゲスト講師の授業内容が書いてあります。社会で活躍されているデザイナーや絵本作家たちが、色彩という入り口から、物の見方の面白さや経験などを話してくれる。実際に学校があり、本に書かれている世界に飛び込むことができる。それが面白く、刺激的で衝撃でした。

−−人生を変えるきっかけとは。

今イラストレーターをしていますが、大学は文学部。美術史学科で〃美術〃と付いてはいますが、絵の技術ではなく、美術の歴史などを勉強していました。
卒業後について考える4年生の時に、ちょうど本を読み終わり、「学校もあるんだ。行ってみよう」となりました。すぐに入れるわけではなく、書類審査後、説明会。申し込み期間もあり、そのタイミングのすべてが良かった。1年間、週1日、夜の2時間通いました。
色彩学校では約30人が一緒に学びました。ほぼ社会人で、普段なら出会わない人と一緒に勉強し、いろんな大人の姿を見ることができました。
通ううちに、社会の中で生きていくイメージができ、技術的には他の人にかなわないけど、色彩という切り口だったら突破口が開けると思い、イラストレーターになると旗を揚げました。その時、背中を押してくれたのは、色彩学校で出会った人です。そういう意味できっかけをくれた一冊です。

−−他にも影響を受けた本があるとお聞きしました。

子どもの時に見たり読んだりした「谷内六郎の絵本歳時記」(谷内六郎著、新潮社刊)と「銀河鉄道の夜新版・宮沢賢治童話全集11」(宮沢賢治著、岩崎書店刊)です。
谷内さんは絵、ビジュアル。もともと母が好きで、家のカレンダーは谷内さんでした。空想と現実の世界を見事に描き合わせているというか。私の作品は、谷内さんと、「まんが日本昔ばなし」の影響が大きいです。
宮沢賢治は、文字を読んで「脳内で豊かなイメージを広げていくって楽しいな」って思わせてくれた。幸せについてすごく考える内容で、心の深いところまで降りていき、考えて、かみ砕いて、味わう喜びを教えてくれました。この2冊は当時の物で、引っ越すたびに一緒に持ってきています。
相談相手(本)もいるとのことですが。
足立美術館で購入した「画談日本画家のことばと作品」(財団法人足立美術館刊)。日本画家の作品とインタビュー内容や寄稿などの抜粋です。
横山大観さんが素晴らしくて。「芸術には眼(め)で描く芸術と、心で描く芸術と、二つある。眼で描く芸術は技術が主になりたがり、心で描く芸術は技術を従とする傾きがあります」(横山大観)。どちらが良い悪いじゃなく、大観さんは心で描くと。
自分の中で迷ったり悩んだりした時に読む、相談相手。いつでも手にできる場所に置いています。

(延岡市幸町)

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