民児委員の担い手育成へ
本紙掲載日：2021-12-14
8面
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延岡市でセミナー、活動体験
民生委員・児童委員の担い手不足解消などを目的とした「オンラインセミナー＆民生委員活動体験」がこのほど、延岡市内であり、参加者が講義や活動体験を通して民児委員への理解を深めた。
同委員は地域福祉の要、さまざまな機関とのパイプ役として重要な役割を担っている。ただ、近年はなり手不足が課題となっており、活動への正しく理解とやりがいも知ってもらおうと、候補者育成事業として県民生委員児童委員協議会が実施した。
午前中のオンラインセミナーに続き、午後の活動体験には５人が参加。班ごとに分かれ、委員１人と恒富西地区の高齢者宅を戸別訪問した後、市社会福祉センターで開かれたいきいきサロンひまわりを見学した。
参加者は、委員の�盡�博子さん（７３）がサロンのメンバーに健康づくりを目的とした百歳体操やクイズを出題する様子を眺めたり、一緒に体を動かしたりして指導方法を学んでいた。
緑ケ丘から参加した酒井仁美さん（６３）は「活動内容が分からず、不安だった。今回、いろんな所を回ることができて勉強になった」、大貫町の中村茂樹さん（６９）は「いつかは自分がしなければと思って参加した。今の民生委員のようにコミュニケーションを取りながら対応できる委員になりたい」と話していた。
市社会福祉協議会地域福祉課の加口有伊子さんは「担い手不足のままでは支援が必要な人を見逃したり、対応が希薄になったりする。貴重な人材育成に尽力する必要がある」と話した。
午前のオンラインセミナーでは、国際医療福祉大学医療福祉学部の小林雅彦教授が委員の役割や留意点などを説明。現職の委員からのメッセージ動画も視聴した。