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偶発的、自由でいい

本紙掲載日:2021-12-13
7面
さまざまな絵画技法の実践を通して、造形活動を楽しむ参加者
偶発的に描かれた模様からイメージを膨らませ、言葉を紡いでいった

延岡でグラフィック・ワークショップ

◆テーマ決めず描き、絵本作り

 子どもたちに創作の楽しさを知ってもらおうと、延岡市はこのほど、同市社会教育センターで「グラフィック・ワークショップ」を開いた。

 講師は東京学芸大学准教授で同大こども未来研究所理事の正木賢一さん(51)。市内の中高生とその保護者18人が参加し、紙の上で自由に筆を走らせ、自分だけの「絵モーショナルbook」を制作した。

 開口一番、正木さんは「アートは〃うんち〃だ」と主張。「誰もが成すもの、出ない人はいない」とし、パブロ・ピカソの絵柄の変遷や先住民の仮面などを例に「アートは勉強していてもいなくても、生み出すことができる」と強調した。

 今回はテーマをあらかじめ決めず、偶発的に描く「モダンテクニック」と呼ばれる手法で制作。最初は目をつぶって3分間、何も考えずに用紙の上で、クレヨンを動かした。指示されたことは「一番明るい色を使う」ということだけ。白や赤、黄、緑など、選んだ色も人によってさまざまだった。

 次に水彩絵の具で、先ほどより暗い色を上塗り。すると油が水をはじき、クレヨンで描いた柄がきれいに浮かび上がった。これは「バチック」という技法。正木さんは「今、目の前にあるのは皆さんにしか描けない立派なアート作品」と評した。

 その後も参加者は、水分量を多くした水彩絵の具にストローで息を吹きかけたり、折り紙を切って貼り付けたり、点と線を無数に描いたりと、さまざまな技法を実践。画材に触れてフィットする表現方法を探しながら、A3大の作品を複数枚仕上げていった。

 後半はこれらの作品の中から3枚をカラーコピーし、4分割。計12枚の小さな紙片にすると、それらを一枚一枚半分に折り曲げ、本のように重ねていった。参加者は紙片に描かれたクレヨンの筆跡や折り紙の断片、飛び散った絵の具などを真剣に眺め、イマジネーションを膨らませながら言葉を紡ぎ、自分だけの絵本に仕上げていった。

 参加した児玉結優花さん(西階中2年)は「今まではテーマを決めて描いていたが、絵ってこんなに自由でいいんだと今回初めて分かった。元々絵を描くのは好きだったが、もっと好きになった」と笑顔。

 正木さんは「今回をきっかけに、アートという言葉が持つ堅いイメージを打ち壊して、造形活動を楽しんでもらいたい。絵はうまい下手じゃなく、自己開放のリハビリにもなることを知ってほしい」と話していた。

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