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コロナリポート−第5波感染拡大

本紙掲載日:2021-12-10
1面
不安を和らげようと看護師は手紙や折り鶴を送った(提供写真)

延岡共立病院・その時(下)

◆看護師が心のケア、細心の注意・赤須院長−全職員一丸、感謝し誇り

 新型コロナウイルス第5波で猛威を振るったデルタ株は感染力が強く、子どもの感染者も続出した。県北では、8月に門川町の教育保育施設でクラスターも確認された。

 延岡市山月町の延岡共立病院(赤須晃治院長)も、2〜10歳の子どもとその保護者を受け入れた。感染症病棟に勤務した看護部の山本いづみ師長は、「病室に家族がいる風景は初めてだった」と振り返る。

 看護師らは、手袋やマスク、キャップ、フェースシールドなどを身に着けて接さなければならない。その上、感染拡大を防ぐために、必要最低限の時間で処置しなければならなかった。

 こうした状況では「顔を覚えてもらうことは難しい。ただでさえ、隔離でストレスがたまっている。子どもなら、なおさら不安にもなるだろう」。そう考えた感染症病棟の看護師は、一人ひとりに、ひと家族ごとに手書きの手紙を送った。

 色紙で折った折り鶴も病室に飾った。「名前を覚えてもらいたかった。一緒に頑張ろう、と伝えたかった。安心させたかった」と心のケアにも気を配った。

 大人と同じ食事が食べられなかった子どもには、給食の職員がアニメキャラクターや動物のシール、おやつを添えた。お風呂が両親と別々にならないよう、高齢者らの介助浴で使う広い浴室も、特別に開放した。

 「喜んでくれた。お礼の手紙をもらった。それがとてもうれしかったし、報われた。患者さんも看護師も頑張ってくれた」。山本師長には、喜びと安堵(あんど)、感謝の気持ちが交じる。

 デルタ株のもう一つの特徴は、重症化しやすかったことだ。ただ、医師の回診は増やせなかった。外来をはじめとした複数の患者と接する医師が、濃厚接触者になるリスクを避けるためだ。

 その分、看護師が細心の注意を払った。熱が出たり酸素濃度が下がったりした時はもちろん、そうなる兆しが見えた際も逐一、医師に報告。電子カルテでも情報を共有した。

 感染症病棟は先月6日に閉鎖された。赤須院長は「看護師だけでなく、事務を含めた全職員が優しさをもって患者さんに接し、一丸となって第5波を乗り越えてくれた。感謝しているし、私の誇りです」と力を込める。

 今後については「第5波で多くの感染者が出ても、今の医療資源で対応できた。この経験と知識を他院とも共有し、県北の医療に貢献したい」。すでに第6波への準備を始めている。

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