修学旅行で地元をＰＲ−宮崎市中心部

北浦小６年と椎葉中２年

　新型コロナウイルスの影響で、小中学校の修学旅行は今年も多くが県内で実施されている。各校とも工夫を凝らして、宮崎市中心部で地元をＰＲする活動などを行っている。２日は、延岡市立北浦小（甲斐憲一校長）と椎葉村立椎葉中（有田勝則校長）が、買い物客らに地元をアピールした。

　北浦小は６年生１９人が２日から１泊２日、宮崎市内で修学旅行。２日午後、ＪＲ宮崎駅前のアミュプラザ前広場で地元北浦をＰＲした。

　甲斐校長が「地元に誇りを持つ心を育てたい」と今回初めて企画。児童はそろいの法被を着て、地下（じげ）地区のお茶や自分たちで作った観光パンフレットを、駅の利用者や買い物客に手渡した。「北浦ＰＲ隊」と書き自作した名刺も差し出し、観光大使になっていた。

　下校中の高校生にも堂々と話し掛け、２５０セットを配布。１０分足らずで持ち分を配り終えた松田優心さんは「緊張したけど楽しかった。いろんな人に北浦の自慢を知ってもらえた」とうれしそうだった。

　椎葉中は２年生１９人が１日から２泊３日で県央、県南地区へ。２日夕は宮崎市のデパート内広場などで日本三大秘境の一つとされる地元の自然や観光地をアピールした。

　観光や特産品をＰＲし、地元に恩返しをと、昨年に続き企画。赤の法被姿でのぼりを持ち、自分たちで製本した２２ページの椎葉村ガイドブックや、特産の干ししいたけなどを買い物客らに手渡した。

　一生懸命な生徒の様子に、買い物客らはうれしそう。高齢女性から写真を求められる場面もあり、椎葉のファンを増やしていた。

　那須淳之介さんは「声を掛けると、優しく応えてくれてうれしかった。椎葉の名所や有名なしいたけを推していこうと思っていて、全力でやったので伝わったと思う」と充実した表情だった。