コスモス見学会好評

休耕田７５アールを美しく−延岡市北川町

　延岡市北川町長井の田園地帯で１７日、咲き誇るコスモスの見学会が開かれ、地区内外からの人でにぎわった。地元の人たちでつくる家田・川坂地区環境保全会（佐藤友一郎代表）が、休耕田約７５アールにコスモスの種をまいて育ててきた。１１月中ごろまで、赤やピンク、白などの色鮮やかな花が楽しめそう。

　同地区では高齢化や後継者不足で休耕田が急増。このため、ふるさとの美しい景色を取り戻そうと、保全会が地権者の同意を得て整備に乗り出し、昨春、機械を使って大規模な整地作業を行った。その後、菜の花を植えたところ、畑一面を黄色く染めた景色が好評だったことから、今年は秋に合わせてコスモスを植えていた。

　見学会は初の催しで、早朝からひっきりなしに親子連れや仲良しグループなどが来場。風に揺れるコスモスの前で記念撮影をしたり、敷地内に設けられた遊歩道を散策したりして、秋晴れの休日を楽しむ姿が見られた。

　来場者にはコスモスの花がプレゼントされたほか、米や野菜など地元の農産物を販売するコーナーも人気。午前１０時の開店から３０分ほどですべて売り切れる盛況ぶりだった。

　佐藤代表は「子どもからお年寄りまでたくさんの方に来ていただけた」と、手応えを感じた様子。「『春は菜の花』『秋はコスモス』と言われる花の名所になれるよう、さらに規模を拡大していきたい」と話した。

◆来月も見学会

　１１月には２回目の見学会を予定しており、初回以上に案内表示や農産物などを充実させたいとしている。