旭栄塗装など５社に授与

働きやすい職場−県の「ひなたの極」認証

　働きやすい職場「ひなたの極」の認証書授与式が１２日、県庁本館であり、働きやすい職場環境づくりに積極的に取り組んでいる県内の五つの企業、事業所が知事から認証を受けた。県北地域からは延岡市の旭栄塗装（岸本武社長）が選ばれた。

　旭栄塗装は、橋梁（きょうりょう）や工場プラントの保全、塗装などを手掛けている建設業。若年層の雇用促進や雇用後の定着のため、入社後の新入社員のフォローはもちろん、入社前に県立産業技術専門校への入校や技能取得を支援している。

　また、入社してから定年・定年後の再雇用まで労働者が快適に働ける環境を実現するため、年次有給休暇の月１回以上の取得を推進するなどの取り組みも進めている。授与式には岸本社長が出席し、河野知事から認証書を受けた。

　認証制度は、仕事と生活が調和する職場環境づくりを積極的に推進する中で、特に取り組みの優れた企業や事業所を認証。その成果を広く普及啓発することで、県内のワーク・ライフ・バランスを推進する。認証企業は今回で３７社となった。

　認証には、働き方（休み方）見直しに関する取り組みと実績、育児・介護休業制度などの整備状況と実績、メンタルヘルスやハラスメント相談窓口の設置状況などその他項目の計２５項目の総得点割合が８５％以上であることなどが基準。

　就職面談会・企業ガイダンス参加や企業ガイドブックへの掲載が優先されるほか、競争入札参加資格者名簿登録の審査加点、県中小企業融資制度の優遇措置、商談会などの情報提供、県ホームページへの企業名掲載などの優遇が受けられる。

　河野知事は「さまざまな企業や事業所のモデルになる取り組みを、これからも進めてほしい」と激励。岸本社長は「これからも働きやすい職場環境づくりに取り組み、雇用を増やし、人材を育成していきたい」などと話していた。