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「神様なのに人間くさい」

本紙掲載日:2021-10-16
7面

神話の魅力、トーク楽しむ

◆延岡で県民大学「みやざき文学散歩」

 神話や神楽を学んで楽しむ、神話のふるさと県民大学トークイベント「みやざき文学散歩〜神話の地を辿(たど)って」が10日、延岡市のカルチャープラザのべおかであった。芸文祭・国文祭みやざき2020フォーカスプログラムの一つ。ゲストに小説家の新川帆立さんらを招き、県内各地から訪れた約150人が聴講した。

 新川さんは、アメリカ出身宮崎市育ち。「作家になるためには、粘り強く長期戦に対応するための〃食いぶち〃が必要」と考え、東京大学法学部に進み弁護士になった。昨年の「第19回『このミステリーがすごい!』大賞」で「元彼の遺言状」が大賞を受賞し、デビュー。現在は弁護士を休職し、作家業に専念している。

 イベントは2部構成で行われた。1部では新川さんとMRT宮崎放送の加藤沙知アナウンサーが対談し、幼少期の思い出や小説家を志したきっかけなどを紹介。数々の難関試験を突破した経歴から、「試験が得意?」と聞かれた新川さんは「勉強することが多く、右手が強くなった。サイン会でもなかなか疲れない」と答え、会場の笑いを誘った。

 弁護士になって感じたことについては「食い違っているように見えても、実はみんな正しいということが往々にしてある。立場によって異なる社会の切り取り方は、小説を書く際にも生きている」と話した。

 2部では、宮崎県立看護大学教授で奈良県立万葉文化館研究協力員などを務める大館真晴さんが加わり、日向(ひむか)神話の解説を交えながら鼎談(ていだん)。アマテラスオオミカミをはじめ海幸彦、山幸彦の物語などを中心に盛り上がった。

 新川さんは、小説の登場人物を魅力的に見せるこつとしてギャップと欠点を挙げ、「古事記の神々は、神様なのに人間くさいというギャップが人を引き込む」と持論。天岩屋戸(あめのいわやど)に閉じこもったアマテラスについても「問題を後回しにして逃げてしまう子どもっぽさが織り込まれている」と、小説家ならではの視点で、神話が愛され続ける理由に切り込んだ。

 大館さんは、その着眼点に「鋭い」と同意しながら、新川さんが「お気に入り」と話すスサノオノミコトについて「乱暴者の一方で、非常に力を持った神様」と紹介。「高天原(たかまがはら)では問題児扱いだが、出雲では国を守ってくれた素晴らしい神様として描かれている。いろいろな視点から楽しめるのも神話の魅力」と答えた。

 3人は、イベント前日から当日にかけて高千穂町の天岩戸神社や延岡市の愛宕山笠沙(かささ)の御碕(みさき)公園など神話にまつわる地を巡っており、旅の思い出話にも花を咲かせていた。

 宮崎市から訪れた森房光さん(66)は「仕事の都合で高千穂に住んでいたことがあるので神話には興味があった。いろいろな話が聞けて面白かった」と感想。この日の様子は、動画投稿サイトYouTube(ユーチューブ)で配信されている。チャンネル名は「神話のふるさと宮崎」。

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