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「利用しやすい裁判所に」

本紙掲載日:2021-10-11
3面
抱負を述べる久留島所長

宮崎地家裁所長・久留島氏が就任会見

 宮崎地方・家庭裁判所所長に9月3日付で就任した久留島群一氏(60)が8日、宮崎市の同裁判所で会見し、「裁判所が役割を果たし、地域の一員として県民に利用しやすいものにしたい」などと抱負を述べた。

 新型コロナウイルス感染症対策を徹底して通常通りの裁判業務を継続するとともに、「IT活用を含めて各種手続きを適正・迅速に進め、併せて地域の成年後見制度の利用促進などの取り組みも進めたい」。

 仕事をする上で意識していることはバランス感覚を持ち、極端に走りすぎないこと。「上司に何でも相談ができるような風通しのよい職場を意識し、職員一丸で業務に臨みたい」と働く環境づくりにも意欲を示す。

 宮崎の印象は「人の心も気候も非常にあたたかい」。父の異動の関係で小学4年から中学校卒業まで本県で過ごした。趣味は旅行で、「当時に行ってない場所もたくさんあるので、コロナが収束した際は行ってみたい」と表情を和らげる。

 久留島氏は京都府出身。東京大学法学部卒。1985年に司法試験に合格。東京、松山、鹿児島地家裁の判事補、大阪地裁判事、青森地家裁八戸支部長、大阪高裁判事、広島法務局訟務部長などを歴任し、前職は京都地裁判事部総括。

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