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実力者5人、生き生きと

本紙掲載日:2021-10-09
7面

こども落語チャンピオン大会−日向

◆コロナ禍に笑いもたらす

 2009年から日向市で毎年行われている「ひむかの国こども落語全国大会」の歴代最優秀賞受賞者によるチャンピオン大会が3日、日向市の市文化交流センター大ホールで開かれた。実力者5人が生き生きと落語を披露し、閉塞(へいそく)感漂うコロナ禍に、ひととき楽しい笑いをもたらした。国文祭・芸文祭みやざき2020分野別フェスティバルの一つとして、初めて企画された。

 開会式で、同2020日向市実行委員会会長の十屋幸平市長は「コロナ禍で多くの人がストレスをためる中、きょうは大いに笑っていただきたい」と来場者約230人に呼び掛け。長年掲げられてきた全国大会のテーマ「落語が地球を救うかもしれない」に触れ「まさに今、このコロナ禍の地球を救うかもしれない」と期待を示した。

 過去11大会の歴代最優秀賞受賞者の中から、門司港亭小もじさん(22)=福岡県、本名・山下雄也=、ぷりん亭芽りんさん(21)=兵庫県、本名・荒木愛琳=、桜家尋(ひろ)エモンさん(21)=東京都、本名・太田尋=、しいのみ亭らんらんさん(14)=宮崎市、本名・鳥原蘭=、ひむか亭いちごさん(18)=日向市、本名・田島小春=の5人が出場。古典落語、新作落語、英語と関西弁による〃2カ国語落語〃など、それぞれ得意とするジャンルで高座に上がった。

 このうち、地元日向市出身のいちごさんは、たくましい女房や、その尻に敷かれっぱなしの亭主が登場する「熊の皮」を披露。堂々とした表情やしぐさ、語り口で引き付けた。

 小学4年生から同市出身の落語家・柱大黒さん指導の「ひむかこども落語会」に所属。高校2年生だった2年前、第11回全国大会で最優秀賞に輝いた。

 全国大会に出場できるのは高校3年生まで。昨年予定されていた第12回全国大会にも当然、出場するつもりでいたが、新型コロナウイルスの影響で中止となったため、気持ちにひと区切り付け、今春から県外で大学生活をスタートさせた。

 そこに舞い込んできたチャンピオン大会への出場の打診。「人前で落語を披露するのは2年ぶり。初めは『私には無理』と思ったが、両親から『昨年、今年と全国大会が中止になり、出たくても出られない人がたくさんいる』と聞かされ、声を掛けてもらったことに感謝して挑戦しようと決めた」という。

 同市出身の落語家・桂歌春さんらによる審査の結果、グランプリは独特の風情で「締め込み」を披露した桜家尋エモンさん、同実行委員会会長賞には「お菊の皿」でお菊さんをユーモラスに演じたしいのみ亭らんらんさんが選ばれた。

 表彰式で、他の4人と並んで立っていたいちごさんの目からは悔し涙があふれた。「今回が最後の高座」と決めていた。

 終演後「みんな毎年のように全国大会で顔を合わせてきた仲間なので、レベルが高いのは分かっていました。自分なりに全力を尽くしましたが、やっぱり悔しくて。これまで指導してくれた大黒先生や、応援してくれた両親の顔が浮かび、涙が止まりませんでした」と話した。

 この日は、地元の五十猛ひょっとこ申絆酉樂(しんきゆうらく)会による同市の伝統芸能「ひょっとこ踊り」のほか、歌春さんらプロによる落語も披露された。

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