おいしいブドウはいかが

五ケ瀬町の小学４年生、道の駅で販売−延岡、高千穂

　五ケ瀬町立の４小学校（鞍岡、三ケ所、坂本、上組）の４年生２５人が１７日、延岡市北川町の道の駅北川はゆまと高千穂町の道の駅高千穂で、自分たちで栽培、収穫したブドウを販売し、来店者にふるさとの魅力をＰＲした。

　地域学習を通して郷土愛を育み、町外の人に地元の良さを知ってもらうことなどを目的に行うＧ授業の一環。当初は上組小だけだったが、約１０年前から毎年、４校で実施している。

　取り組んだのは三ケ所小の１２人と坂本小の５人、上組小と鞍岡小の各４人。ブドウは、同町桑野内の興梠浩幸さんが営む農園の一角を借り、芽摘みをしたり、袋をかぶせたりして育てた。

　児童は、「蜂蜜ぶどう」と呼ばれるオリンピアの姉妹品種「ブラックオリンピア」を前日に収穫し、袋詰めなどをして約２７０袋と約３０パックを用意。販売、呼び込み、来店者の手指消毒係の動きを確認し、本番に備えた。

　当日は三つの役割をローテーションしながら販売。「五ケ瀬町応援隊」と書かれた紫色の法被姿で「おいしいブドウはいかがでしょうか」などと呼び込み、購入した人たちに心を込めて「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えた。

　宮崎市の高橋早花さん（３９）と高鍋町の山下千枝子さん（６６）は購入後、早速試食。「本当に蜂蜜ぐらい甘かった。小学生の真心がこもっている分、さらにおいしい」と満足していた。

　三ケ所小の飯干愛來さん（９）は「五ケ瀬のブドウが有名になってほしい」、坂本小の沖田頼仁さん（１０）は「たくさん買ってくれてうれしい」、上組小の佐伯聡太さん（１０）は「ブドウにかぶせる袋に虫よけのにおいが付いていることが勉強になった」と話していた。