ウェディング応援プロジェクト

本紙掲載日：2021-08-25

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「きたうら真鯛」を手にする、マリエールオークパインの貝山秀智調理長（左）と丸正水産の堀田社長（提供写真）

地元の新鮮な魚をふんだんに使った「鯛姿造盛合せ」（提供写真）

マリエールオークパイン・水産業者を支援

◆結婚カップルへ・真鯛料理、特別価格で－９月１日から

　延岡市別府町のマリエールオークパイン延岡は９月１日から、新型コロナウイルスの影響で苦境にある関連事業を支援するため、同市北浦町宮野浦の有限会社「丸正水産」（堀田洋代表）と提携したウエディング応援プロジェクトをスタートする。来年８月３１日まで、丸正水産が育てた「きたうら真鯛（まだい）」を使った特別料理を結婚披露宴で採用するカップルに特別価格で提供。また今年１２月２５日までは、持ち帰り限定で誕生日や初宮祝い、長寿祝いなどに喜ばれる「鯛姿造（たいすがたづくり）盛合せ」も同じく特別価格で提供する。

◆丸正水産（北浦）とコラボ－持ち帰り限定のお造りも

　コロナ禍にあって、披露宴の中止や延期を検討するカップルも少なくなく、結婚式場やそれに関連する多くの事業者は長い苦境にさらされている。

　このため、マリエールオークパイン延岡を運営するサンレーの尾﨑文俊事業部長が、少しでも関連事業者の支えになり、「カップルの気持ちを後押しできる企画を」と思案。養殖業者も、飲食店の需要減や披露宴の延期など大きな影響を受けていることから、祝いの席にふさわしい地元産食材でもある「きたうら真鯛」に白羽の矢を立て、生者者の堀田代表に提案した。

　丸正水産でも売り上げ減に加えて、出荷時期がずれることによる規格外品の発生、生産コストの増大などで厳しい状況にあり、堀田代表も趣旨に賛同。内容を検討し、１年に及ぶ長期企画としてスタートするという。

　今月に入ってから、すでに結婚式や披露宴を考えているカップルに「きたうら真鯛」を使った新メニューの試食を実施しており、高い評価を得ているという。尾﨑部長は「試食していただいた方は、ほとんどがチョイスしていただいている」と手応えを話す。

　また、「鯛姿造盛合せ」は「きたうら真鯛」に「桜舞カンパチ」、甘エビなどをふんだんに使ったぜいたくな内容で５～７人前というボリューム。持ち帰り限定で前々日までの予約が必要だが、通常１万８００円（税込み）を、期間中は６０００円（同）と破格の値段に設定した。

　「こういった企画で、延岡の人に延岡の魚を食べていただき、ＰＲできることはありがたい。喜んでもらえることで勇気づけられる」と堀田社長。尾﨑部長も「ブライダル業界は厳しい状況にあるが、結婚式は１年後という予定も多く、先を見据えた機運づくりが大切。コラボ企画によって少しでも生産者の励みになり、披露宴を考えているお客さまを呼び込むことになれば」と期待を込めている。

　プロジェクトなどに関する問い合わせはマリエールオークパイン延岡（電話延岡３１・１１１９）。