対象者の半数以上が完了−延岡市

ワクチン接種、２回目５万人超

　延岡市は２３日午前の速報値で、新型コロナワクチンの１回目接種を済ませた市民が６万３７５５人、２回目接種も５万４９９人まで増えたと明らかにした。職域接種などを含めると市民の半数以上が接種を完了したことになるという。

　市内では最年少となる１２〜１８歳の予約と接種を７月３０日から開始し、今月６日からは同年代を含む全対象者の予約が可能となった。

　市ワクチン接種推進本部（健康増進課）によると、７月末当時は国からワクチンの供給スケジュールが８月の約１万人分までしか示されていなかったため、予約をいったん打ち切る可能性があることも予告。だが、副反応へのためらいもあってか予約枠は埋まらず、市民からは若者への接種が広まらないと懸念の声も聞かれていた。

　それでも、県内で感染の第５波が急拡大し始めた今月中旬以降から、予約状況が再加速。９月以降の枠も次々に埋まっているという。

　市内人口（１１万６９９１人＝今月１日現在）に対する接種者数（速報値）の割合は、１回目接種済みが５４・４％、２回目済みは４３・１％。接種対象の１２歳以上約１１万人に占める率は、１回目済み５７・９％、２回目済み４５・９％となった。

　これに、九州保健福祉大学（約２０００人分）などでの職域接種、教職員や警察官らエッセンシャルワーカーへの集団接種（市外含む県北約１４００人）、医療従事者らへの先行接種などを含めると、市内対象者の半数以上に接種を完了したと見込まれる。

　同推進本部は今後のワクチン確保について、「７、８月は供給が減ったが、９、１０月は多めに配分される」として、予約・接種とも十分に対応できると強調。感染が急拡大する中、医療態勢を守るためにも市は、１人でも多くワクチンを接種してもらえるよう協力を呼び掛けている。