県が危機感－県外からの予約が増加

本紙掲載日：2021-08-05

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盆期間にかけ、空の便など

　県は４日、今月６日から１５日までのお盆期間中、公共交通機関の予約状況を公表した。昨年同期と比べて増加傾向にあり、国の緊急事態宣言の期間延長などによるキャンセルも増えていないことから危機感を強めている。

　県の担当者が県対策本部会議で示した。担当者によると、いずれも前年同期比で、航空会社は全日空と日本航空が約３割増、ソラシドエアが約８割増。宮崎カーフェリーも２倍近く増え、九州内の高速バスも約１０％増えているという。

　航空会社の調べでは、県外からの予約が多く、県内から県外への利用は少ない。また「ワクチン接種が進んだ人などは、自治体の要請にかかわらず移動している」という見立てを紹介した。

　河野知事は「緊急事態宣言の対象拡大後もキャンセルが出ていないということ。危機感が国民に共有されていないと強い危機感を持っている」と語った。

◆感染の５割は県外由来

　県のまとめでは７月２６日以降の感染者で経路が判明している９６例のうち、５割が県外由来で、４割が家族・親族の接触によるものだった。第５波では１０人を超える大きなクラスターは未発生だが、県外からの持ち込みと、家族・親族間の感染拡大が目立っている。

◆県外からの持ち込み警戒－家庭内でも対策徹底を

　県は感染拡大緊急警報で県外からの持ち込みに警戒を強め、家庭内でも可能な限りの感染防止対策の徹底を呼び掛ける。

　具体的には以下の４点－。

①自宅でもマスクの着用を＝少しでも体調に異変がある場合は、自宅でもできるだけマスクを着用しましょう

②部屋はできるだけ分けて＝発熱など体調が悪い人がいる場合、寝室などは可能な限り別室にし、食事の時間をずらすなど、できるだけ接触の機会を減らしましょう。

③こまめな換気・消毒を＝定期的な換気、共有スペースの消毒を行い、帰宅後はすぐに手洗い・消毒をしましょう。

④親族での会食などは慎重に＝久しぶりに会う親族等との会食の際は、大人数・長時間を避け、マスク会食に努めるなど、感染防止対策を徹底しましょう。