ＳＮＳ・ネット−安全利用でトラブル回避

財光寺小、市教委アドバイザーが講話−日向

　日向市立財光寺小学校（黒木将人校長、４９４人）で１２日、メディア安全・安全利用教室があった。市教育委員会の生徒指導アドバイザー黒木広充さんが講師に招かれ、ゲームやＳＮＳ（会員制交流サイト）、ネット利用の現状や課題、健康に及ぼす影響などについて話した。

　同教室は、３〜６年生を対象にした総合学習の一環。スマホ、ネット、ゲームなどを安全に使用し、危険やトラブル、犯罪を未然に防ぐことを目的に実施した。

　この日は、６年生を対象に２クラスで実施。このうち、２組の３８人は「楽しい、スマホ・ネット・ゲーム。体と心は大丈夫？」をテーマにした講話に耳を傾けた。

　黒木さんは、実際にあった小学生の相談ケースを紹介しながら、「楽しいはずのゲームがいじめにつながったり、ワンクリック詐欺に遭うこともある。ＳＮＳは人間関係のトラブル、個人情報流出などのリスクが伴う」と指摘。「利用規約をしっかり読んで理解することが、使う側の最低条件。まずは保護者などに相談を」と強調した。

　人との関わり合いにも触れ、「ネットでは感情が伝わらない。ＳＮＳなどではなく、友達と顔を合わせて話をすることが大事」との重要性を説いた。

　ネット依存症にも言及。「長時間、ゲームやネットをすると睡眠不足になり、勉強、生活、発育に影響が出る。時間、用途を決めて使用することが必要」と注意を促した上で、ゲームやＳＮＳなどを１週間やめる「やってみよう！１週間チャレンジ」を紹介。黒木さんは「我慢する力を身に付けることが社会でも生きてくる。きょうから保護者と一緒に挑戦してください」と呼び掛けた。

　最後に、「ゲーム、ネットなどに振り回されない人生を送ってほしい。自分の役に立つように、しっかり向き合ってほしい」と結んだ。

　四角目翔太さん（１１）は「身近なインターネットにも危険が潜んでいることを学んだ。利用規約など家族と相談し確認してから使いたい」と話した。