男子南、２０年ぶりの総合優勝
本紙掲載日：2021-07-29
6面
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第７２回県中学校総合体育大会陸上競技
◆４人の絆で全国へ
陸上男子は、南が２００１年の第５２回大会以来、２０年ぶり２度目の総合優勝。共通４００メートルリレーでも頂点に立ち、主将の三森咲大朗は「リレーは自信があったが、総合優勝までできるなんて信じられない」と喜んだ。
リレーは信頼と責任で勝利をもぎ取った。１走の河野一希から３位でバトンを受け取った三森が、２位との差を詰める。３走の野��遥音はその差をキープ。「食らいついて（４走の日吉）志優汰につなげば、何とかしてくれる」。作戦通りに展開させ、エースに託した。
「信じてつないでくれる。だから負けるわけにはいかない。全ての力を出し切る」。そう燃えた日吉が、前を走る２人をラスト５０メートル付近で置き去りにし、６月の大会よりも約１・５秒速いタイムでゴールした。
小学生の頃、河野はサッカー、三森は延岡南部陸上、野��と日吉は延岡ジュニアに所属。だが、６年生の時、４人は延岡市で開かれた陸上教室に参加し、リレーのチームを組んだ。これを機に仲が深まり、「このメンバーで全国に行こう」と言い合ってきた。
この日、３年前からの夢がかなった。走順は、初めてチームを組んだ時と同じだった。４人は「バトンパスさえミスしなければ、全国に行けると思って徹底的に練習した。本当にうれしい」と充実感を漂わせた。
来月からは、待ち望んだ大舞台。三森は「全国で戦えるよう技術的な練習はもちろん、仲間を鼓舞し合う声掛けも大切にし、精神面も鍛えていきたい。目標は決勝進出」。絆の深い３人と新たな道を切り開こうとしている。