新型コロナ、２７日１３人

延岡市３人、門川町２人

　県と宮崎市は２７日、県内で新たに１３人（県３１６１〜３１７３例目）が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県北在住は延岡市３人、門川町２人でいずれも過去の感染者の家族。また、併せて西都市では感染者集団（クラスター）が確認されたことも発表した。累計の感染者は３１７３人になった。

　県感染症対策室によると、延岡市の３人は、４０代と１０代、１０歳未満の女性で、２６日発表の同市４０代男性の家族と分かった。この男性の濃厚接触者は１２人で３人が陽性、２人は陰性、残る７人の検査を進めている。

　門川町の４０代と１０代の女性は、２２日発表の同町４０代男性の家族。２人は一度検査で陰性となったが、２６日の再検査で陽性となった。

　宮崎市在住は６人。１０代男性はこれまでの感染者の家族。６０代男性、１０代女性、３０代男性はそれぞれ鹿児島・福岡県、大阪府への訪問歴があった。３０代男性は県内で接触した福岡県からの来訪者の感染が分かり、検査で陽性が確認された。４０代女性は行動歴などを調べているという。

　県によると、２６日はＬ４５２Ｒ変異株ＰＣＲ検査を３０件実施し、うち４人が陽性だった。これで累計は１１人になった。

　県感染症対策室は「首都圏を中心に第５波が急拡大する中、県内全域で増加傾向。防ぐのが難しい家庭内感染も確認されており、ささいでも症状があれば、家庭でもマスクを着用、速やかに医療機関を受診するなど、基本的な感染拡大防止を続けてほしい」としている。

　県によると２６日時点の県内の入院は１８人、うち延岡西臼杵で４人が入院している。自宅療養中は９人で宿泊・施設等療養中が２２人。うち１人が延岡市の施設で療養している。入院・療養調整中は１３人。


◆西都市でクラスター、第５波の入り口−県は強い危機感

　県は西都市の複数の飲食店で８人が感染する感染者集団（クラスター）が確認されたと発表した。新規感染者の２桁は５月２８日以来６０日ぶりでクラスターは県内５２例目。県感染症対策室は「第５波の入り口にある」と強い危機感を示し、感染防止を改めて呼び掛けている。

　西都市のクラスターは、酒類を提供する飲食店と、接待を伴う飲食店の２店舗が関連。２４日までに両店舗の従業員や利用客の計７人の感染が分かっていた。２７日発表の西都市５０代男性は２１日発表の同市５０代男性と一緒に両店舗を利用していた。

　この２人を含めたクラスターの感染者８人は１７日にいずれかの店舗を訪れていた。また、新富町の５０代女性は、２１日発表の西都市５０代男性の同僚で、このクラスターの関連感染者は延べ１２人になる。

　両店舗とも来店者名簿があり、すでに関係者１７人全員は１度検査を終えており、感染が広がる可能性は低いとみている。


◆２８日、１０人程度

　県は２８日午前、新型コロナウイルスの昨日の新規感染者が１０人程度になる見込みと発表した。午後４時に確定値を公表する。