ＪＡ延岡本店に購買拠点

グリーンワン３店舗を集約−購買事務所も併合

　ＪＡ延岡（楠田富雄組合長）は農業用資材などを販売するグリーンワン３店舗を集約、営農購買事務所も併合した購買拠点店舗を建設する。１５日、建設する延岡市川原崎町の本店敷地内で起工式を行った。店舗は来年１月に完成予定で春からの営業開始を予定している。

　昨年１０月に開いた購買店舗建設委員会（横山博章委員長）で「経営資源を集約し、効率的な運営と組合員、利用者へのサービス向上に寄与する」ことを目的に計画を承認。集約によるメリットを「少量多品目に応じた品ぞろえが可能になる」「配合飼料などのかび対策として換気システムの充実」「営農事務所を併設することで相談機能が向上する」としている。

　用地は１月から整備を進めていた。新店舗は鉄骨一部２階建てで、床面積は１３１７・５平方メートル。１階には購買店舗と相談室、事務所、資材倉庫などのほか、女性部からの要望に応えてみその加工場を設ける。２階には資材倉庫のほか休憩室、多目的トイレを設置する。

　起工式には関係者約３０人が出席。春日神社の木村健作禰宜（ねぎ）が神事を行い、工事中の無事故と事業の伸展、地域の繁栄などを祈願。地鎮の儀では、楠田組合長がかま入れ、横山委員長がくわ入れ、ＪＡ宮崎経済連の原謙二営農部長がすき入れ、施工会社の甲斐司代表がくい打ちを行った。

　あいさつに立った楠田組合長は２０１８年に始まった計画のスタートから着工までの経過を振り返り、「拠点店舗の新築は単なる組織再編にとどまらず、店舗整備と個別配送業の充実を含めて組合員・利用者の皆さまへのサービスの強化が目的。信頼される施設とするために、今後の運営についても皆さまのご指導をお願いします」と述べた。

　新店舗の完成後、従来のグリーンワンおおかど（大門町）は資材倉庫、グリーンワンひらた（平田町）は農機具センター、グリーンワンしおはま（塩浜町）は選果施設として引き続き活用される。