ＦＭのべおか番組審議会

　番組審議会はＦＭのべおかのある夕刊デイリー新聞社内で実施していたが、新型コロナウィルス感染防止の観点から、今回は各委員に番組のダイジェスト版を収録したＣＤを送付し、その上で意見を聴取する形で行った。ＣＤに収録された番組は、新番組の「ココカラＳＤＧｓ」や、戦前から終戦直後までの流行歌などについて解説と朗読で構成した特別番組「うたは世につれ、世はうたにつれ」、江戸時代から明治時代にかけて延岡藩士とその家族が話した方言と延岡のことば研究に情熱を傾けた小嶋政一郎を紹介した特別番組「延岡藩『御家中弁』と郷土史家・小嶋政一郎」など。

　聴取した委員からは次のような意見が出された。

　「延岡共立病院提供の番組での新型コロナの病床で実際に勤務した看護師の話は臨場感があり、身が引き締まった。地域性、必要性、放送時期のいずれも適切なものだった」「特別番組はバックミュージックが内容に合っており、洗練された番組に仕上がっていた」

　「ラジオはテレビと違い、目からではなく耳から聞くからこそ想像力が広がる。そして、言葉の一つ一つをしっかり聞くことができた。言葉のニュアンスから、話している方の思いや心を感じることができます。コロナ禍で人と会うことが難しい中、ラジオを聞く機会も増えている。今後もリスナーが言葉から想像することで楽しめる、感動できる番組づくりを続けていただきたい」

　ＦＭ側は「このような形での審議会になってしまい、申し訳ない気持ちでいましたが、委員から多くのご意見を頂き、大変有意義なものとなりました。心より感謝しています。頂いたご意見を今後の番組制作に生かしていきたい」と話していた。